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休憩中。
野々田「Aー!」
A「…なに? 奏」
野々田「あのさ……この後、どっかで食ってかね?…あ! Aが良ければだけど…!」
A「あー、ごめん。お母さんと約束してるから」
野々田「あ…そっか…いや! 全然いいから!」
A「うん、ごめんね」
野々田「ほんとに大丈夫だから! 俺こそごめん…!」
A「あ! そうだたかくんー!」
Aは思い出したようにたかくんの方へと走っていった。
野々田「……」
高崎「……き、今日はタイミングが悪かったんだって!」
野々田「だ、だよな…」
Aを目で追う。そこには、たかくんと楽しそうに話すAの姿が。
清水「どしたAー?」
A「あの、さっきの振り付けでわからないところがあって…」
清水「どこや?」
A「一番のサビ前の…」
清水「ああ、ここはな…」
野々田「なんでだよ…A…」
高崎「奏…」
悔しくて無意識に漏れた言葉。
A、本当に俺のこと好きなのかな…
最近、Aは綺麗になった。
前まではまだ幼さの残る少女だったが、髪が伸び体も成長し、大人っぽくなった。
そんなAをみんなが放っておくわけもなく、俺たちが付き合ってるというのにみんなAに近付いてくる。
俺はAを守らなきゃいけないのに、Aが俺から離れていってる。
どうして…
清水「A…また色っぽくなったか?」
タカくんの声で俺はハッと顔を上げる。
すると目に入ったのは、タカくんがAの髪を艶めかしく触っているところだった。
高崎「ちょ、いいの!?」
野々田「……」
高崎「あんな触らせて…! 前はすぐに飛んでったじゃん!」
野々田「俺は、Aを信じてるから…」
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さくらんぼ! - たかなでぃーめっちゃ好きなんで嬉しいです!!更新頑張ってください♪ (2017年11月5日 0時) (レス) id: 2878853e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるひ | 作成日時:2017年10月6日 0時