【 166 】笑い事じゃねぇ ページ18
翔「はぁ？」
和「ちょっと、いきなり何」
翔「いや、
空「あのぅ」
和「あ、ジャックされてる飛行機は何分頃到着予定です？乗客員の数は？犯人はまだ何名か分かってない状態？」
空「いや、それがですね、……その…」
和「何？早くしてくれる？」
空「何も、ないようなんです」
和「はぁ？」
空「連絡が取れないはずだった飛行機とやっと無線で繋がったと思い詳細を聞いてみたところ、なんの話だ？と」
和「……は？何それ」
翔「つまり。ジャックはされていない、と。」
空「そ、そのようでして……」
翔「その便はいつ到着予定ですか？」
空「あと20分ほどです」
翔「降りてくるのは何番ですか」
空「こちらです」
和「ちょっと翔ちゃん、ジャックされてないって何」
翔「だから、恐らく電波障害か何か使った犯人達は本部との連絡を取れないようにしてジャックしたかのようにこっちに電話してきた。
…だけどなんの為に……？」
和「…まさか、俺たちが目的だったりしないよね」
翔「俺たち？」
和「俺たちがここに出動している状況ってこと。
さっきあいばかさんから連絡あったでしょ？みかちゃんが警察に連れて行かれそうだったからAも一緒について行ったって」
翔「あぁ、」
和「もし既に全員出動してたなら？みかちゃん1人、連れ去られていたところでしょ？」
翔「つまり目的はみかちゃんの誘拐？」
和「恐らく？」
翔「って事はAがまた危ねぇじゃねぇか」
和「いつもキケンの中心にいるよねぇ笑」
翔「笑い事じゃねぇ」
なんて言っていると続々と出てくるジャックだなんて無関係そうな人たちが降りてくる。
本当に誰一人怪我も不安定になってる人もいないな。
…よかった。
翔「麻生さん」
麻「はい」
翔「ここ、任せてもいいですか？」
麻「はい！お任せください」
ベテランの麻生さんに任せてニノと2人で外にある車までダッシュして飛び乗る。
和「相葉さんJに伝えて、飛行機ハイジャックはされていなかった。デマだ。
ただ、そのデマを流したのはAとみかちゃんを拐った奴の犯行だと思う。涼介に頼んでAの居場所特定してほしい」
一気にニノが捲し立てる。
スピーカーにしてるから俺も聞こえるはずなのに声が流れてこない
和「相葉さん？」
雅「いや、まじか。ごめんちょっと…さすがにびっくりして固まっちゃった。
とりあえず合流する？」
翔「そうしよう」
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作者名：ハルvolleyball | 作成日時：2019年4月19日 8時
