【 159 】公私混同 ページ11
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ガチャ
斗「どうしたんですかこんな夜中に話があるなんて」
み「あ、お兄ちゃん」
斗「わぁ！みかちゃんじゃないですか！久しぶりだねー！」
と、抱きつこうとしてる斗真さんの首根っこを翔が捕まえて
翔「今回捕まえた犯人です」
斗「今回？」
翔「麻薬取引の」
斗「犯人って誰が？」
翔「このみかちゃんが」
斗「………ええええっ？！！！」
抱きしめるために広げてたいた両手で頭を抱え出す
まぁ情報処理が追いつかないよね
潤「この子が持っていたカバンの中身がこれ」
と、机に白い粉とダイヤの入った袋をジャラとッとまとめて出す
斗「えっ……な、なんで？どうして？」
潤「さぁ？この子の親がそういう取引をしているのか、親分的なの自分の子供使えって言われたかは分からない」
斗「………あれ？二宮さんと相葉さんは？」
「相葉くんがもう1人の男の子を追いかけて行った時に誰かに頭を殴られたみたいで。
血は出てないけど万が一の為に病院に。和はその付き添いでそばにいるよ」
斗「あー…そうですか」
「で、どうする？」
斗「え？」
「みかちゃん。何も知らないままご飯を食べさせてもらう為にやっただけなの。
幸い、今回の任務には私たちしか関わってない。…どうする？どうしたい？」
斗「どうって…」
任務に公私混同しちゃいけないのは分かってる。
それはいつも斗真さん自身がおちゃらけた様子なく真面目に警告してくる事。
私たちの人命よりも任務遂行が優先。
犯人に情けなんてありえない。
翔「いいんじゃねぇの？」
斗「え？」
翔「子供だぞ？自ら進んでやってるならともかく、自分の命のためによく分からないまま頑張ってただけだ」
斗「それはそうかもしれませんが…」
翔「いつもダメダメ速攻で言ってくるお前がそんだけ迷ってんだ。今回くらい大目に見ろよ、自分にちょっとくらい甘くったっていいだろ」
斗「…でも、この子はどうするんですか？」
「私の養子は？」
翔/潤「「却下」」
「えーー」
斗「そういう事じゃなくて、ここに置いておくんですか？一緒に暮らすんですか？」
「これからの事が分からない限り、みかちゃんの親から守る手段はここにいてもらうくらいでしょ？」
斗「そう…ですね」
「みかちゃん」
み「はい…」
「こらからしばらく、一緒に暮らそっか。
……ここで、みんなで」
み「いいんですか？」
不安そうな目で斗真さんを見上げるみかちゃん
斗「…うん。いいよ」
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作者名：ハルvolleyball | 作成日時：2019年4月19日 8時
