悲願花が咲くころに 【鬼滅の刃】

柱合会議　-誤解- ページ20

Aの予想外の反応に、柱達はざわめいた。




「変態！？」
派手に愉快だプププと吹き出す者。

「よもや冨岡…変態でも恥じることはない！」
大声でフォロー(？)する者。

「そうだろうそうだろう、お前のような何を考えているのかわからないヤツは大体変態だ。そうだろう鏑丸。俺は驚かない。…ネチネチ」
ヘビと共に責め立てる者。

「婦女子を窓から覗くなど、柱としてあるまじき行為…南無阿弥陀…。」
祈る者。

「………。」
無言で軽蔑の眼差しを送る者。





ど…どうしよう。

Aは自分が口走った言葉で収集がつかなくなってしまった空気を、どうにも出来ずにいた。
焦ってしのぶを見るが、我関せずと言った表情で澄ましており、助け舟を出す気はなさそうだ。




男性陣に次々に罵声と非難を浴びせられてシュンとなっている彼を、2色の髪の乙女が「きっと何か変態にならないといけない理由があったのよ。ね？」と慰める。



いや変態にならないといけない理由ってなんだ…とツッコもうとして、Aは気づいた。
確かあの時しのぶは−…


”外を見張って下さい、とは言いましたが不審者になれとは言ってません”



…そうだ、あの時彼はわたしの為に見張りをしてくれていたんだ。もしかしたら一晩中。
なのにわたしってば。

『あのッ！』
Aは、誤解を解かなければと声を上げた。




その時。




青年がすっ…と手を挙げた。
騒いでいた柱達は途端に、ピタッと静まり返り姿勢を正す。
一気に空気が変わった。


「今後のAの世話係として任命したい者がいる。しのぶ、蜜璃、そして…実弥。この3名はこの後残って欲しい。」

それは、愛　※一部修正→←柱合会議　それぞれの再会　−義勇と実弥−

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