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言っても伝わらないこともある �� ページ6
「これはこれは冨岡！！ 久しぶりだな！！」
すれ違いざまにガハハと笑う煉獄。
相変わらず声がデカい。
「お館様にご用事か」
「そうだ！」
…参考までに聞いてみるか。
なんとなく、柱の中だったら1番そういう方面に明るいかもしれない。
「………煉獄」
声をかけると、
「む、なんだ？冨岡から話しかけてくるとは珍しい！嬉しいぞ！」
すでに歩き出していたが、話しかけられたのが予想外だったのか、にこにこと戻ってきた煉獄。
「…好意を伝えたいときにはどうしたら良いだろう。」
ぼそりとつぶやく俺。
すると一瞬びっくりした顔をした後に、ずいっとこちらに顔を寄せ、
「なんと！！あの冨岡が婦女子のことで悩むとは！！ よもや！ 恋か冨岡！」
青春だな！と言いながら背中を力いっぱいバンバン叩かれた。
痛い痛い。
「……恋。」
これは、この感情はやっぱりそうなんだろうか。
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作者名：まるこ | 作成日時：2020年4月30日 16時
