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Mizuki said


名前は作ちゃんがいなくなってから

良くなりかけていた病気も悪化したし

ボーっとすることも増えたけど、

彼女なりに大人になろうとしていた。








「瑞稀!!

見て見て出来た!
生姜焼き作れるなんていい嫁じゃない??」


瑞「ん、美味そう。」




瑞「名前!これ薬!

ちゃんと飲んでる?なんか多くない?」


テーブルの上に置かれた薬袋はいつもより膨れていた。



「あーなんか最近体調よくて

思い切って夜だけにしたら、授業中眠くならないし気分もいいんだ。」


瑞「それは俺も嬉しいけど、

ちゃんと病院行って相談しなきゃ。

俺もついて行こうか?」










「なんか瑞稀、龍ちゃんみたい。」


さすがの俺でも言葉に詰まって名前を見つめるけど、

名前の表情は穏やかだ。


瑞「俺は、、

作ちゃんみたいにいなくならないよ、、」

傷つけるかなと思ったが、彼女はフワッと笑った。


「食べよ、冷めちゃう。」


あまりに儚くて可愛くて
もうとっくに俺は心を奪われていた。

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作者名:榛遥 | 作成日時:2021年12月22日 0時

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