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Mizuki said


「瑞稀はさ、

好きな人いる?」


自分用に買ったミネラルウォーターを吹き出しそうになった。


「そんな驚く?」


瑞「いや、おまえ

このタイミングで?


、、、俺はいないけど、

なんで?」



我ながら格好悪い動揺だ。


「私もさ、


彼氏でも作ったらいいのかなって。」


瑞「彼氏って、作ろうと思って出来るもんじゃないだろ。


兄貴悲しむぞ。」


「だからだよ。


私の存在が龍ちゃんに変な責任?を抱えさせてるのかなって。


私こんなだし、勉強もダメダメで、


龍ちゃんに心配かけてばかり。」









龍「そんなことない。


そんな風に思ってないから。

名前のこと負担とか家族としての責任とか、そんな義務みたいに思ってない。


大切だから、、、。」


俺が言葉を選んでいる間に、先は越されてしまったようだ。


名前の肩にパーカーを羽織らせ

そっと彼女を抱きしめる。


俺の本当のライバルはこの人なんだろうな。



「よし!家出終わり!


ごめんね、龍ちゃん、瑞稀も。」


きっと問題は何も解決していないだろうけど、

名前はいつもの笑顔を取り戻して立ち上がる。



俺らに心配かけまいとする姿に
作ちゃんは更に心配そうに彼女を見つめていたけど

俺はそんな彼女も愛しく思った。

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作者名:榛遥 | 作成日時:2021年12月22日 0時

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