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湧が東京に行くと聞いて、
私は誰にも相談せず、東京の大学に願書を送った。
すごく怒られた。
お父さん、お母さん、颯ちゃんにも。
でも、いつもいい子の私がそんなことするくらい
湧と離れたくなかった。
湧がいなきゃダメだった。
久しぶりにまた2人で星を見に行った。
もうコートがないとだめだ。
「湧、ごめんね心配かけて。」
湧「いや、俺も、なんか、聞いたと思うけど、イライラしてた。」
「東京のこと、、どうして言ってくれなかったの？」
湧「、、、、、、
関係ないから。」
「え？」
湧「名前には、関係ねぇから！！
優しいフリすんな！！」
そのあとのことは、もう覚えていない。
気がついたら涙が止まらなくて
尚大が来てくれて抱きしめられた。
冷えた体より、心が痛くて、
宇佐美さんに意地悪されて泣いた時より
ずっとずっと痛かった。
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作者名：榛遥 | 作成日時：2021年11月13日 21時
