青に会う (ページ23)

今日:8 hit、昨日:34 hit、合計:56,055 hit

23 ページ23

湧たちは昼間の私が失踪した件については
触れてこなかった。

あえて聞いてこない優しさだと思った。

黒田くんは宇佐美さんの取り巻き(ごめん)のひとりである、

ひらりちゃんとお付き合いしているそうだ。

(ひらりちゃん→以下ひぃ)

黒「俺さ、ひぃのことは好きだけど、宇佐美といるひぃはあんまり好きじゃなくてさ。」

湧「うん、悪いな、黒ちゃんにも。」

黒「いやいや、湧に謝ってほしいわけじゃなくて。
なんかこう、変わってくれたりしないかな？」

宇佐美もひぃもねと付け加え
人を変えるってなかなか難しいけどね、と呟いた黒田くんの顔は悲しそうだった。

安「そういえば、名前ちゃん、いつのまにうっちーとそんな仲良くなったの？前は織って感じだったけど。」

安嶋くんが話題を変えてくれた。

「班決めの時かな？颯ちゃんが急に抱きついてくるからビックリしたよ。」

内「俺はずっと名前ちゃんと仲良くなりたかったよー？かわいいしかわいいから。」

「はいはい。嘘でも嬉しいよ。」

内「嘘ついてないしーー！！」

またうるさくなりそうな颯ちゃんの口に、グミを詰め込むと嬉しそうにもぐもぐしている。

安「なんか、うっちーの扱いも上手くなってるし。」

平「織が拗ねちゃうよ。」

織「拗ねてねーし。世話が焼けるドジな転校生だよ。」

「ちょっと！」

み「はいはい、2人とも。見つかるから。」

その後は、平塚くんがポンコツだとか、湧くんたち５人で大阪旅行に行った話を聞いて

前より、安嶋くんたちとも仲良くなれた。