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夕飯も食べ終わり、オッパ達の好意で一番にお風呂も入らせてもらうと、ユンギオッパは作曲、ナムジュニオッパは読書、ホソギオッパは私とストレッチをして、各々時間を過ごしていた。
HS「 そういやAの荷物どうする?今日はもう遅いから駄目だけど、取りに行かないとね 」
『 あ、忘れてました。明日取りに行きます 』
NM「 明日なら練習の後、空いてるから手伝うよ。」
『 !...大丈夫です!荷物少ないですし、シヒョクさんの所にも行かないとですし!』
NM「 そう?なんかあったら言ってね。」
両親が居ない事は言いたくなかった。あえて言う必要もないと思うし。ナムジュニオッパがああ言ってくれたけど、こればかりは仕方ない。
YG「 そろそろ寝るぞ。Aも明日動くんだろ?さっさと寝た方がいい。 」
HS「 狭いけどベッドがあるからそこ使って?」
NM「 おやすみA。」
『 ありがとうございます、おやすみなさい 』
オッパ達に頭を下げて、部屋に入るとそのまま吸い込まれるようにベッドに横になった。...疲れた。ダンスもしたし身体はヘトヘトだけど、明日からの生活を考えるとワクワクしている自分もいる。
『 いい人達に出会えたよ.. 』
部屋の窓から見える星に向かって呟くと、一気に眠気が増してあっという間に眠ってしまった。
ーーーーー
翌朝目が覚めて部屋から出ると、まだ誰も起きていないのか人がいない。オッパ達が使っているであろう部屋から寝息は聞こえるから、出掛けてはないな。
『 よし、朝ご飯作ろう。』
一人気合いを入れると朝食作りに取りかかる。どれぐらい食べるか分からないし、そもそも食べない派かもしれないから、無難にスープとご飯にしよう。
冷蔵庫の中にある限られた物でスープを作る。味は...うん、大丈夫。オンマの味だ。いつ食べるか分からないけどご飯も炊いちゃえ。
オッパ達の朝ご飯を作り終えたら満足してしまった。私の分はいいや。
昨日ユンギオッパに借りた服に着替えて、事務所へ行く準備をする。オッパ達への置き手紙も忘れないように。
『 スープは温めて飲んでください、っと 』
見えるところに手紙を置いて、物音を立てないように玄関へ向かう。小声で「いってきます」と呟くと、勿論返事は返ってこないけど、いつも感じる寂しさはない。事務所へ向かう足取りもなんか軽い気がする。
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作者名:eve | 作成日時:2022年12月6日 19時