２ ページ30
2013年
いつも皆と一緒に練習しているけど、7人がパンPDに呼ばれていて居ないから今日は1人。
考えてみると事務所に入ってから1人で練習する事がほぼなかったので、凄く新鮮に感じる。
1人になるといろいろ考えてしまうもので、早くこの環境に慣れないとなぁ、と漠然と感じていた。
多分、私は彼らと一緒にデビュー出来ないから。
鏡張りの練習室でダンス練習をしていると、勢いよく扉が開いて今にも泣きそうな顔をしたジョングギが入ってきた。後ろにはオッパ達もいる。
そのまま私の方にやって来たジョングギは、私の両肩を掴んで苦しそうに問いかける。
JK「 ...Aは...Aはさ、僕達とデビューするよね？
...僕達、...ずっと一緒だよね？ 」
私の勘は正しかった。パンPDからデビューの話をされたんだろう。ジョングギはそれだけ言うと大きな目から涙を流して、私を強く抱きしめた。
ーーーーー
JKside
最初は何も分かってなかった。僕らだけパンPDに呼ばれるなんて変だな、それぐらいしか思ってなかった。
PD「 急に呼び出して悪かったね。」
NM「 いえ、何かありましたか？ 」
PD「 ...君達のデビューが決まったんだ。」
YG「 え、 」
HS「 デビュー... 」
デビューする為に今まで一生懸命頑張ってきた。何人も辞めていくのを見てきたし、皆で支え合って生き残ってきた。やっとデビュー出来る、素直に嬉しかった。
...けどここで気付いたんだ。何かが違うって。
PD「 グループ名は
キム・ナムジュン
キム・ソクジン
ミン・ユンギ
チョン・ホソク
パク・ジミン
キム・テヒョン
チョン・ジョングク
...以上の7名だ。リーダーはナムジュニ、君にお願いしたい。」
何か硬いもので頭を殴られた感覚だった。デビューは勿論嬉しい、けどあと1人足りない。淡々と話すパンPDに頭が真っ白になる。
PD「 これから忙しくなると思うから、体調には気を JK「 ちょっと待ってください 」
JK「 話の途中にすみません。...Aは一緒じゃないんですか？ 」
JM「 ... 」
JK「 僕達ずっと一緒に頑張ってきました。...歌だって、誰よりも上手いじゃないですか 」
TH「 ジョングガ... 」
PD「 確かにAの実力は申し分ない。...Aはソロでデビューさせる予定だよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 461人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：eve | 作成日時：2022年12月6日 19時
