隣部屋の年下男子【佐々木大光】 (ページ3)

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佐々木side

今日は朝からYouTubeの撮影。

ギリギリに起きてしまいバタバタと準備し、家を出る。

マンションを出て音楽を聴こうとスマホを探したが

……ない

そういや靴履くときそのまま玄関に置いたかも。

と微かな記憶があり、バックを探しても姿が見当たらないので家に取りに帰ろうとUターンした。

マンションのオートロックを開けようとするが

……鍵もない。

鍵閉めずに出てきちゃったんだ…

馬鹿か？

時間もないし、遅刻したら嶺亜に怒られるし…

焦りまくって管理人のいるカウンターに向かったが、夕方まで外出するとの張り紙が。

ついてなさすぎる。

どうしようかと焦りに焦りまくって、隣部屋の人に助けを求めることにした。

犯罪だと思われたら終わるが、それしか手段が見当たらない。

遅刻の電話もスマホがなければできないので、やはり一旦戻るしかない。

自分の隣の部屋であろう番号を押し、事情を説明したら開けてくれたので本当に助かった。

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大光「ってことがあってさ！」

事務所に着き、メンバーに今日の出来事を話した。

矢花「隣部屋の人がいい人でよかったね……」

嶺亜「ほんとだよ、俺だったら大光みたいな顔の人モニターに映ったら犯罪だと思って無視するね」

大光「ガチで焦ったーーーー携帯もないからなんもできなかったし」

琳寧「お隣さんはたまに会ったりする人なの？」

大光「いや、会ったことない！まだ一人暮らし初めて1ヶ月ちょいだし、どんな人住んでるか全然知らなかった」

今野「女？」

いや聞き方。

帰りにお礼でも買って帰ろう。

そんなことを考えながら仕事を終え、駅前のケーキ屋さんでシュークリームとプリンを1つずつ買って帰った。

多分一人暮らしだろうし、たくさん渡しても迷惑だしな。