【 48 】確保完了 ページ49
「他に仲間は？あと1人だけ？」
男「っ………」
「…まぁいいです。たっぷりしごかれてください」
話す気のなさそうな男のこめかみ辺りを銃の柄の部分で殴りつけてとりあえず気絶させる
手錠も掛けてもう片方は良さげな所と繋げて男を置いて銃声の鳴る方へ向かう。
…音的にもまだ櫻井さんたちとはかち合ってなさそう。
男のいるであろう部屋の入り口前で呼吸を整えて入ろうとするとポンっと叩かれる肩
「っ！…はぁ、潤さんですか」
潤「お、潤さん呼び抜けてないな。よし」
「なに呑気な事を…柳葉さんは？」
潤「翔さんがさっき外へ連れ出した。男は後あいつだけ？」
「恐らく。他に仲間が居なければ、ですが」
潤「とりあえず捕まえるか」
「電気、つけてないみたいなんで私ライトで照らすんで、その一瞬で片付けてくださいね」
潤「おまっ…はいはい、頑張りますよ」
「じゃあ行きますよ。………Go！」
バッと照らした方向に銃を構えながら佇む男
男「なんだ、てめぇらっ！！」
パンッ！
ドサッ
男「うがぁ…っ！」
低い体勢のまま、男の確保へ向かう。
運良く床に倒れた際に銃を手離したらしく撃ってくる様子もない
「潤さん、私もう手錠持ってないんで貸してもらっていいですか？」
潤「え？なんでだよ。２つ持ってきてるだろ？」
「会場の方で１つ使ってしまったんですよ」
潤「つーかどこ？」
「ここです」
と、携帯の明かりをキラキラ潤さんに当てる
潤「あぁ、はいはい。ほらよ」
「どうも」
潤「にしても、ここなんの部屋だ？」
「トラップもあるって言ってたんで無駄に歩かないで下さいよ？」
潤「分かってるわ。…ってか、今日はよく喋るな？」
「…そう、ですかね？」
潤「うん。男はどうする？」
「とりあえずここに置いて行きましょう。他に侵入者がいないか確認しないと」
潤「そうだ (カチッ) な……」
「なんですか、今の『カチッ』って音」
潤「なんか、踏んだ…？」
「はい？」
潤「あは？」
ゴウンッ
という音とともにフワッと足元が浮いたような…
潤「うわぁぁぁぁあっ！」
「〜〜〜〜っ！！」
・
和「なんか、今2人の叫び声しなかった？」
翔「した」
和「心は？読める範囲にいる？」
翔「それが…さっきまでは聴こえてたんだけど今まったく」
柳「…まさか、トラップに掛かったか？」
和/翔「「…まさかぁ…、ねぇ？」」
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作者名：ハルvolleyball | 作成日時：2017年12月12日 0時
