六龍【ars】 (ページ2)

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【 2 】不法侵入ページ2

"もう上の方々には許可もらってるんで行きましょう"

と半ば強引に車に乗せられ見たこともない道を走って行く

「えっと……どこに？」

斗「あ、先にザッと説明しますね？」

「あ、はい…」

斗「このスカウトは、何に。だと思いますか？」

「何に？……何か、対策部でも作る予定だから…ですか？」

斗「まぁ簡単に言えばそうです。スーパー対策部です」

スーパーってなんだそりゃ。

斗「主なメンバーはAさんを含め6人。どの方も選りすぐりの方達です」

「はぁ…で、何対策なんですか？テロ？」

斗「ええ、まぁ。他に、海外に行ってもらって潜入調査とか。トップシークレットなことですね」

「トップシークレット…」

斗「はい。ですから、表には出ることは基本ありません」

「へぇ…」

斗「あ、念のためですけど。恋人がいたり、結婚してたりされてました？」

「それ、もう調べ済みですよね？」

斗「ええまぁ。けど一応？念のため、とも言ったでしょ？」

「いません。その辺りも私が選ばれた理由の一つですか？」

斗「ですね。その上Aさんは兄弟がいなければご家族もいませんからねぇ…あ、目的地が見えてきましたよ」

「え、どれ…？」

斗「ここですよ」

と言った瞬間にその土地へ入って行く車。
……ってかなんじゃこの大豪邸…

「え、ここ…は？黒田議員のご自宅ですか？」

斗「いいえ？Aさん達6人が住む家です」

「あー…はい？」

斗「もう荷物も運搬済みですよ？」

「はいっ？勝手に家入ったんですか？」

斗「……テヘっ？」

いや可愛くねーよ……いや、まぁ可愛いけども←

ってかそれ不法侵入だろ～

「そういえば、他のメンバーとも一緒に住むって…全員警察の方なんですか？」

斗「んー、他5人のうち2人は逮捕されててもおかしくない人がいますけどね？」

…………ええええ？それって大丈夫なの～？

斗「あ、今日で顔を全員が合わせるのは初めてです。Aさん以外は全員男なんでケンカとか始まったら仲裁役お願いしますね？」

「そうなんですか？」

斗「ん？なんですか？ケンカしたい派でした？」

「いや、したくないです。大丈夫です。……はぁそうじゃなくて。女は私1人なんですか？」

斗「あぁ、そっちでしたか。大丈夫ですよ。お世話係の何名かはちゃんと女でもいますから」

「そう、なんだ……」

斗「さ、とりあえず中に入りましょう。説明も付け足しながら話しますから」