95輪目 ページ15
頑張ってるのはいいもののやっぱり1人は怖い。
あれからまた一週間経ったけど…。
帰宅途中。
当たり前のように感じる視線と気配。
こんなことに時間使わずに勉強や友好関係に時間使えばいいのに…。
恐怖心を抑えるかのごとく平常心を装いそんなことを考える。
いつまで続くんだろ…。
これ以上続いたら輝気に心配かけるし…。
今、ここで終わらせられるか…？
でも今のあの人に私の言葉が通じるとは思えない…。
どうする…？
悶々と考えていると聞きたくない声が耳に入った。
「Aさん！お仕事お疲れ様です！考えてもらえました？」
「………峰島くん…」
突然目の前に現れた峰島くん。
爽やかな笑顔なはずなのに目は笑ってるようには見えない。
「辞めようよこんなこと」
「何がですか？」
「何がって…峰島くんがしてることはストーカーだよ。警察に通報されたら…」
「やだなぁ、ストーカーじゃなくて護衛ですよ！変な虫が寄ってこないよう見守ってるんです」
駄目だ…通じない…。
「それで話戻しますけど考えてもらえました？僕とのお付き合い」
「前にお断りしたはずです」
「それは目移りしちゃう男が近くにいたからで今はいないじゃないですか」
目移り？
「でもあれだけで離れていくなんてやっぱり遊びだったんですよ。酷いですよね」
何言って…。
「でも僕は違いますよ！Aさんのこと絶対幸せにします！なので僕と___」
「何を勝手なことを…」
「？」
「貴方は私と彼の何を知ってるって言うんですか」
「知らなくても実際あの男はAさんから離れていきました」
その言葉に私の中の何かが切れた。
「貴方がキスしてきたからでしょ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春悲 | 作成日時：2019年6月14日 21時
