定家葛 (ページ7)

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7輪目ページ7

「ただいま」

「おかえり、ご飯できてるよ」

食事の支度を終えた頃、丁度輝気が帰ってきた。

「あ、ハンバーグだ。やった」

嬉しそうに椅子に座る輝気の向かい側に腰を下ろす。

「輝気の私の手料理大好きランキング1位だもんね」

「ん？まぁどれも美味しくて好きだけど」

「やっぱりハンバーグ？」

「そうだね、ハンバーグかな」

ハンバーグを頬張りながら言う輝気の頬がリスのように膨れていたのでつい吹き出してしまった。

「な、なに？」

「いや、ハンバーグ作ると輝気いつもリスみたいになるなって思って」

笑いを堪えるも全く意味が無い。

「そ、れは…好き、だから…」

恥ずかしいのか顔が赤くなる輝気。

「ごめんごめん、でも羨ましいなぁ美形くんは。どんな顔でも絵になる」

「Aも綺麗だと思うよ」

「ありがとう」

二ヒヒっと笑うと輝気は顔を逸らしハンバーグをまた頬張り始める。

一瞬顔が赤くなったと思ったがきっとリスと言われた時の赤みが残っていただけだろうと思い深入りはしないことにした。