はるの恋びと

02.洗脳 ('･ｪ･`) ページ46

〆．



「………………それで」



Aちゃんが結婚して一ヶ月後くらい。



「Aちゃんのことは愛してんで」



「ありがとう」



「でも……なんやろ、流星も安心感あんねん」



「お兄ちゃんみたいな？」



「うーん………わからん」



Aちゃんの太ももにそっと手を伸ばすド変態野郎を鋭く睨みつけながら、Aちゃんのシャツの下に隠された膨らみを妄想する。



Aちゃんに興奮するのは変わらん。



けど、今は流星おるから、Aちゃんへの気持ちは抑えられてる。



「とにかく良かったね」



Aちゃんがド変態野郎の口に菓子パンを突っ込んだ。



「あむあむ……」



「本当にそんな声出して食べる人いたんだ。ぶりっ子やめた方がいいよ」



「やめたらご褒美くれる？」



「あげない」



どうやらこの前流星に聞いた「彼パン」の妄想が実現したらしくて、目の前のド変態野郎はご機嫌。



「義弟よ、聞け。Aは今、俺のパンツ履いてるんや！」



「きっしょ、喋んな」



彼シャツに彼パンツ。それに萌えてるこの男を許すまじ。



社会的にはもう死んでへん？



「流星にも同じこと言われたわ〜」



「俺ら以心伝心やから。………いや、ちゃう。誰が見てもお前はきしょいんや！！」



「こら、望。私は思ってない」



「Aちゃ〜ん………」



ド変態野郎め！！Aちゃんを洗脳しやがって！！



〆．

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