はるの恋びと

01.対面 (ﾉﾉ_☆) ページ42

〆．



俺の知り合いに、とんでもない変態がおる。



友達やないで、知り合い。



と言っても、もともとはただうざいだけの幼稚園児やったし、その時は親友やったと思う。



冬と春の境目のある日、言われてん。



「俺、ついに運命の人に出逢ったんや！！まじで抱きたい！！！！」……って。



それまで、性どころか女という存在に微塵も興味を示さんかったくせに、どういう風の吹き回しなんだか。



とりあえずそれほどこいつの性 癖にはまったんなら、まあ良かったな、と。



そんで、女好きの俺としては結構気になるわけで。



B専やったら身を引くけど、可愛ければつまみたいやん？



冗談半分、本音半分。「俺も抱いてみたいわ」素直な感想やった。



もちろん怒られたけど。



で、鳥肌立つレベルの妄想を聞かされた数日後。



「流星〜！」



「よ、望」



小学生の頃に地域のこども会主催のお泊まり旅行で出会い意気投合した小瀧望と遊んでて。



４歳違いやけどずっと、こいつは親友。シスコン気味やから他の女に興味なし！みたいなやつ。



「今日はAちゃんがご馳走作ってくれるから、おいでー！って！」



「あ、ええん？」



「しゃあなしな！」



今まで会ったことも見たこともなかった望の姉、小瀧A。



そういや、しげの運命の人とやらもAちゃん、やっけ。



街で一通り買い物とかしてから、望の家へ。



「ただいま！！Aちゃん！！」



「お邪魔しまー」



「おかえり〜」



ぱたぱたぱた。



玄関まで笑顔で駆け寄ってきた小瀧Aちゃん。



………抱きてー。



〆．

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