109 涼太side ページ21
2月1日 0時09分
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「それで俺が寝てたらさ__」
昨日の話をしようとした玲於の口を慌ててふさぐ。
「涼太、それ余計に怪しいから(笑)」
そう言われて思わず赤面。
そして、そこで何気ないメンディーさんからの質問。
「思ってたんだけどさ、
涼太ってなんでいっつもピアスつけないのに持ってんの?」
「それ思った!この間はシャツ襟につけてたよねー」
「あぁ、Aさんがくれたから。」
すると。
「__Aさんは、涼太のこと信じてるんだね。」
そう言って笑った龍友くん。
「どういう意味?」
「イエローダイヤってさ頑張ってる人にしか効果が出ないんだよ。」
そう言った龍友くんと
照れくさそうに微笑むAさん。
後から詳しく聞くと、頑張ろうと思ってる時とかは
自分の行動力を助けてくれるけど
そうじゃない場合は悪い方へ悪い方へいってしまうみたいで。
他には人を驚かせたり感動させるものをつくるための手助けとか
好きなことをしてることで幸せになれるとか
持ち主の心で正直に効果が変わるとか
そんな話を聞いた。
.
「私はね、涼太さんのことちゃんと見てるつもりだから
涼太さんならきっと。
これがぴったりだなって思ったの。」
彼女はいつもと違う俺の呼び方で。
まだ酔ったままなんだろうけど、どうしようもなく思ったことがある。
気づけば、口に出していた。
「十年後の今日には
Aが奥さんとして隣にいてくれないかな… 」
なんて。
また、彼女の頭を撫でる。
「いつもに増して甘いね涼太くん」
そう言って身震いする玲於を
Aさんと2人でふざけて睨むと
似てる似てると、笑われた。
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「ほんとに……そう、思ってるよ。」
彼女の髪の隙間からそう呟いて。
いつかはこの髪の先まで
俺のものになんないかなぁ。と、微笑む。
そして幸せな溜息をつく。
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きらら(プロフ) - ほんとに感動しました!とても素敵なお話だと思いました! (2019年2月19日 0時) (レス) id: 5434657b55 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あかりさん» クリスマスシーズンで街がキラキラしてきてクリスマスが過ぎた頃GENERATIONSのみんなが年末年始テレビで頑張ってる!っていうことをぼやーっと書いたつもりなんです。 ここも結構悩んだところのひとつなので、嬉しいです! (2018年9月6日 0時) (レス) id: dd64a4a9ad (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あかりさん» 桜が散って太陽が葉桜の向こうからギラギラしはじめてそして、夏もすぎてしまって桜の木が紅葉して葉が全部落ちた頃に雪が降ってきて (2018年9月6日 0時) (レス) id: dd64a4a9ad (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あかりさん» 具体的なコメント嬉しすぎて倒れそうです笑 凄く些細なことでも好きな人となら大切にしたい、乙女心ですよねー笑素敵に愛してる、っていう表現をするあかりさんが素敵です... (2018年9月5日 23時) (レス) id: dd64a4a9ad (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 3の120ページ「そして私達は〜艶やかに木々を彩る暖かさに触れた。」も好きです!!最後の一文はまさに Haruさんワールド だなぁーと感じます(* ´ ▽ `*) (2018年9月4日 2時) (レス) id: a523059ffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作者ホームページ:http://harucat_4466
作成日時:2016年4月15日 19時