Don't need to …

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3月4日 18時02分





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「今、暇？」




白濱さんからそんな言葉が送られてきたのは

今から30分ほど前だった。




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「今から仕事から帰る予定です。」




そう言うと、




「玲於から押し付けられたカバン今日持ってる？」







この前、



俺たちさAさんに声かけて間違えた場合

大変なことになっちゃうから

目印にいつもこのカバン持っててくれない？


そう言われて佐野さんから渡されたのは

私なんかじゃ、なかなか手が出ないようなブランドのカバンだった。








「はい！勿論です」



「じゃぁ、それ持って

今日はあのケーキ屋の川沿いの道を通って帰ってみて。」





カバンの件にしろ

今回の件にしろ


佐野さんも、白濱さんも、

たまに変なことを言う時がある。






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よく分からないけど前回は

何故か自分好みの、どストライクのカバンをもらったことだし

言うことを聞かないわけにはいかないけど。





そんなことを考えていると

目の前にはブラウンのマフラーをまいた後ろ姿。


愛しい、あなたの背中に



思わず声をかけた。









「片寄さん」





「お久しぶり、です。」





声をかけずにはいられなかった。

そんな私の気持ちを白濱さんは分かっててあんな事言ったんだろうか。

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