僕達と一緒に治そう☆Part５

過去に戻るのは嫌だ ページ26

俺の嫌な過去を思い出す
それが急にフラッシュバックする
それはもう二度と経験する事がないと思ってたから

普段通りカルテを見ようと思ったら、研修医時代の病院からメールが届いてた
それも院長から

軽く目を通すと嫌な予想は当たった
優秀になった今人手不足という理由をつけて、俺を引き抜く為にメールが送られた
それも、ここを辞めてくれたらそれなりにお金を積むという条件付き

隣で不安そうにMHが俺を見る
これに喜ぶと思ってんのか？

KH「行かねぇから。」

MH「でも、止めれないよ。だって、結局は僕らとかAが決めれないもん…」

その言葉にどんな内容のメールが来たのか、メンバーが分かったように接する

まるで、俺がここを辞めるみたいに

そんな簡単にここを辞めると思ってるのか？
俺がどれだけの覚悟でここに来て一緒にいると思ってんだよ

その日からAと接する時間もあまりとれないで、メンバーとも話す事が減った

それは嫌になったんじゃない
ただ、論文を読んだりしてたんだ

数日後

ー医療ルームー

WH「ねぇ、Aが体調崩れてる。どうする？点滴とか必要？」

MH「泣かせちゃうけど。」

KH「あまりにも体調悪くて何も食べれなかったり、薬も飲めないならそのまま点滴して様子を…」

MH「ねぇ、泣かせるって言ったじゃん！この前メール届いてから変だよ。なんか変わったよね。前はもっと違ったのに。」

なにがだよ
違うのは周りだろ

HW「言い合いはやめて。Aに聞こえるから。」

MH「前の病院に戻るんだろ？そっちの方が良いって思ってるんだ。だから、僕らに冷たくするんだよ。この前からAにも冷たいもん。」

メンバーが俺を見る
なんだよ、俺が悪いのか？
俺の気持ちも聞かないで

WH「まだ戻るとか言ってないじゃん…」

MH「言えよ。戻るか戻らないかを。」

KH「あのなぁ、俺が今どんな思いでいるか分かってんのか？どんだけずっと悩んでると思ってんの？」

MH「それって悩む事？普通なら悩まないよ。悩むってAを捨てようと思ってる証拠。」

KH「黙ってればなんだよ。俺にだけ感情ぶつけて。俺の気持ちは無視か？思い出すのも嫌な病院に戻る？戻ってもらいたいのか？なら、MHがAを治せばいい。」

そう言って俺は一旦感情を落ち着かせる為に外に出ようと走った

まさかこの言葉も場面もAが聞いてたって知らないで

俺の後を走って追いかけてたって知らないで

分かってれば良かったんだ

すぐに止まってれば良かった

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