まぁ暇だから ページ31
ハプニングを探すわけで…
狭い洞窟の狭い通路…。
「何この音」
青白い顔をしたクドが後ろを振り向いて…
「なぁ、嬢ちゃん…ぺちゃんこになったら流石に再生出来ないよな…？」
「そうね、ぺちゃんこになったら流石の私でも再生出来ないわね…」
この洞窟迷路になっているらしくアレフとシルヴァとはぐれてしまった…
「転がってくるよ？岩石が…」
リヴァに視線を戻すともういない。
「マジかよ！おい！！無理無理！転がる岩石なんて無理だって！！」
走り去るクドと過ぎ去る岩石…
「お達者で…」
ハンカチで悠々と涙を拭くリヴァ。
「なんでいつもこうなるんです！？」
「リヴァは無事だろうか…」
不機嫌なシルヴァと心配性のアレフ…
そして足元のスイッチ…。
「今なにか踏みませんでした？」
「あぁ、踏んだようだ…」
それみよがしに飛んでくる矢！
ーーキンッ！
大剣で全て防ぐアレフ
「大丈夫か、シルヴァ」
「あらやだイケメン…」
「余の嫁〜♪どこだ〜♪」
着いてきちゃったイグニスさん、罠も触れる前に溶けてしまいます…。
「楽しいですか？イグニス、私は全く楽しくありません！」
「余は楽しいぞ！こんなアトラクションがあるなんてもっと早くダンジョンに来ればよかったな？！」
カシュさんは不満でいっぱいです、楽しくありません…。
「ぜーっ！ぜーっ！…ふざっ…けんなよ！」
クドさん生きてました、逃げ切ったんですね。
「お疲れ様〜、さぁ先を急ぐわよー！」
「つっーか…なんで今更ダンジョン？」
「昨今は資金難でして…わかるでしょ？そういうことよ」
リヴァはメンバーを集めて迷宮ボスにカツアゲに来たのです。
「ちなみに入口は魔法で破壊してきたからクリアする以外に出る方法ないわよ☆」
「助けてくれ、神様…この際なんでもいい…」
壁に手をついて着いてきたことを後悔するクドさん。
「呼んだ？(一応神様)」
返事する一応の神様リヴァ
「誰かーー！！！」
虚しく響く叫び…
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