暴走 ページ13
「来ないでくれ…っ！」
これまでに無いくらい痛い、麻酔無しで内蔵を握られる感覚。
___駄目だ、飲み込まれる。
キィィィン！！防壁から何かがぶつかる音がする。
「嘘！？防壁にヒビが！！」
長い黒い髪を後ろで結った…ベアトリーチェ、と呼ばれる少女。
「イーター･レベルA…戦闘を開始します。」
ベアトリーチェは刀を振るう、細い刀身は赤黒く輝く…。
「離れていろ、水の竜｣
軍服の男、ダンテがリヴァを抱え後ろに下がる。
「何！？どういうことなの！？」
突然の事でリヴァは理解が出来ていない。
「…触るなああああ！！」
アレフが叫ぶ、自分の背丈よりも大きい大剣で空を斬る…瞬間、ダンテとリヴァの前に転移する。
「っ！！」
ダンテは反射的にタクトを振る。
すると頭蓋骨の様な物がアレフに衝突する。
「待て、あいつは力を制御出来ているのか！？」
ダンテはアレフを突き飛ばした…
壁を突き破ったアレフの方を向く ベアトリーチェは
「アイツ…呪い持ちだ！｣
「っ何か知ってるの！？」
「話は後だ！くるぞ！」
怒号のような音を立てて一閃が飛んでくる。
その一閃を時空を切り裂き止める。
ふらつきながらアレフは戯言のように何かを言っている…。
「あいつ…壊れてる…っ、レベルAなんてもんじゃない…」
恐怖で震えているのかベアトリーチェが膝から崩れ落ちる。
「イーターって何…呪いって……？」
「イーターとは喰らう者、呪いは…事象を繰り返すうちに後天的に着いたものか…？
「喰らう…っ？」
「質問したいのはこっちだ！」
「きゃあああっ！」
斬撃を既で流していたベアトリーチェが一撃食らう…。
「死ぬっ…死んじゃうって…っ！ダンテ、一旦退こう？無理だよ！｣
引き裂かれた体から零れる血の量は普通の人間だったら死んでいる様なくらい出ている。
「やめて！アレフ！」
飛び出してしまうリヴァ
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