蒼剣【創作】4 (ページ27)

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どもーページ27

「痛い痛いッ！！痛いです！！死ぬ！！」
城の一室でそんな悲鳴が響いた。
「ちょっと火傷したぐらいで死ぬならアレフなんてとっくに死んでるわよ～｣
リヴァはそういってシルヴァの寝そべった背中に塗り薬(俺には塩に見えるんだが…)を塗っている
何故こうなっているかと言うと、経緯はわからないが(いや、犯人はわかっているが)
台所で料理をしていたリヴァにシルヴァがちょっかいをかけようとした所、どこからか熱したフライパンが転移…シルヴァの背中に直撃した…という事なのだが…
「リヴァ、すまない…お前の塗っている薬…俺には塩にしか見えないんだが…｣
「えぇ、塩よ？」
そういった矢先にシルヴァが立ち上がりリヴァから塩を取り上げる。
「炎症しますよね！？！下手したらもっと酷くなりませんか！？」
両手で顔を覆ってリヴァが
「ごめんなさい？貴方の泣き叫ぶ様が見たかったものだから…つい？」
あぁ、やはり塩なのか…
「…僕の嫁最高ですね！！」
ドMが！！これはもうダメだ！
「死なないと尚更痛いですね…まぁ、痛いのを我慢したら捨て身も出来るんですが…慣れないです」
塗り薬を棚から取り出して…ふと思う
「思ったんだが！塗り薬なんて使わないで魔法で治せばいいんじゃないか！？」
2人はあっ、と小さい声をあげた

「２番目に好きな人と結婚した方がいいーみたいな話を聞くのだけれど、私思うのよね」
「なんだ？唐突に…」
「私の為に殺し合いして生き残った人と添い遂げた方がいいと思わない？(絶望するを含めて)」
ガタッと音を立ててシルヴァとアレフが立ち上がる
「待て待て待て！！殺り合うな！ここでやめろ！！俺と嬢ちゃんまで巻き込まれるだろ！！｣
クドが二人を止める、
「嬢ちゃんもそんなこと安易に口にしない！！馬鹿が馬鹿するだろ！！」
「馬鹿って誰の事ですかああ！」
「私は幸せねー、旦那様が３人も…」
目線を三人からそらす…うん、それが正解だと思ったんだ…うん
「リヴァ今度出かけよう！」
アレフが言った、君からなんて珍しいね？
「うん、何処に？」
「何処でもいい！」
「あ！狡いです！！僕も！僕も行きます！」
「それじゃあ…俺も？」
「結局みんなで出かけるのね…｣