蒼剣【創作】4 (ページ20)

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狙いますよ！ページ20

「東魔王、これは…どういう事だ？」
北魔王がイライラしながら机を指で叩く
西魔王はどうでもいい見たいな感じで頬杖を着いている。
東魔王…基、ルカは笑って答える
「義息子なんだ、いずれ後を継いでもらうつもり～｣
北魔王が机を拳で叩く
「巫山戯るな！！何故、人間を後釜なんかに…っ！」
南魔王が手で制止する
「何だ？その人間…強いのか？私はてっきりお前の娘が継ぐものだと…｣
ルカは眉間にシワを寄せて
「勿論、彼は強いよ…いやぁ、あの娘は君達を滅ぼしかねないからね、平和策だよ戦争は人が死ぬからね？」
シルヴァはただ黙ってその話を聞いていた
西魔王が笑っていた事も知らずに

シルヴァは会議が終わると一人、廊下を歩いていた
「やぁ、次期東魔王さん」
話しかけてきたのは西魔王
「何の用ですか？」
ルカさんには問題は起こすなと言われているから武器は抜かない
「ホント、綺麗な顔立ちね｣
マジマジと見られてる
「ありがとうございます…？」
西魔王はシルヴァの頬に触ろうと手を伸ばすが
シルヴァが退けた一瞬の隙間に見覚えのある大剣が飛んできた
「あら、ごめんなさい？その汚い手を退けなさい、誰の者に手を出しているのかしら？分かってる？」
西魔王は舌打ちすると声のする方を睨む
「全く、私以外に触られたいの？シルヴァ」
リヴァだリヴァの右手はバチバチと紫色の雷が音を立てている
「そんな理由ないでしょう！？僕は貴女だけの者ですよ～…でも、これアレフのですよね？何でここに？｣
壁に刺さった大剣を引き抜くリヴァ
「奪ってきた、それで？」
大剣を空間に消すとリヴァはシルヴァを抱き寄せる
「西魔王サマ、この方が欲しいの～？」
西魔王はリヴァを睨む
「えぇ、欲しい」
と、一言
「譲れないわ～、シルヴァは私じゃなきゃ満足出来ないの、ね？」
シルヴァの太股にリヴァの指が這う
「ちょっ…！？」
あぁ！ゾクゾクする！
「諦めろと？」
地鳴りが響く、恐らく西魔王の怒りのボルテージが最大なのだろう
「はーい、そこまで～」
ルカが割って間に入る
「あら、パパ…何？邪魔するの？」
ルカはリヴァにニコッと笑って
「男なら見境ないの？西魔王…」
「言い方を改めて欲しいな、東魔王…」