蒼剣【創作】4 (ページ15)

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続きページ15

まだ幼い子供は私の事をお母さんと呼ぶ
悪い気はしないけど、本当の母親にはなれない
当たり前だ血が繋がってないんだから
「嬢ちゃんよ、あんまり考えるなよ、疲れちまうぞ？｣
「えぇ、そうね…また明日も、この子達にご飯作って、一緒に笑って遊ぶの」
疲れたくは無いな、
「じゃあ、おやすみ…」
クドは寝てる、疲れてたんだなぁ…
眠れないから静音の魔法をかけて
修道院の外に出る
「綺麗な星…」
静まり返った街には明かりはなくて空気が澄んでるから星が沢山見える
あの星のどれかに母もいるのだろうか…？
あの子達の親もいるのだろうか…？
きっと、家族は素敵なものなんだろう…
「いやいや、絶対無理」
子供は好きだが夫が欲しいってのは別だったりする
よし、あのアイテムを使おう…そうしよう…

「ってな理由で集まってもらいました」
３人の目の前に置かれたのは卵形のケース
まず、第一声を上げたのはクドだった
「これ何？」
アレフは説明書を読んでいる
「これ…いや、ダメだろ！？」
「何？殺し合いたいの？じゃあ、どうぞ、生き残った人と結婚してあげるわ」
何故リヴァは自分を景品にするのか…
この卵形のケース…実は魔法アイテムで
男女の髪の毛一本で子供が～～というアイテム…
軽い女と見られたくない人と子供が出来ない人に流行した…まぁ、ようはビッチちゃーんと思われたくない人がすげぇ高値でも買うのだ
「僕はリヴァと(自主規制)したいです！！！」
「あのね、シルヴァ…龍神と人間は(自主規制)しても子供ができる確率凄く低いのよ？」
後痛いのは嫌だ
「で、髪の毛入れたとして何年くらいで出来るんだ？｣
クドがシルヴァの一言一句に笑いながら
「えぇーっと…個体差があると思うわ。でもきっと！赤子の時に卵が割れる～と思う」
「へぇ、嬢ちゃんはこの中の誰とも結婚する気ないと…へぇ…残念だなぁ～アレフ～」
「べ、別に俺はリヴァと付き合ってませんし、」
「依存してる癖に？そりゃねぇよなぁ？」
笑いながらアレフを叩くクド…痛そう
「あ、そうそう、髪の毛入れたら私が預かるわ！」
龍事情は龍同士の子供は驚く程産まれるのが早い…が種が違うとかなり遅いのだ…(と聞いた)
だから龍はこのアイテムに頼る事が多い
人間の場合、産まれるまでに相手が死ぬからね！