蒼剣【創作】4 (ページ14)

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修道院ページ14

修道院から少し離れた場所に転移して
「ふむ、なるほど…」
何故か隣にイグニスがいる
「何でここに居るのよ…」
ん？とイグニスはリヴァを横目で見下す
「転移する姿が見えたのでな、追いかけてきた」
こんなに堂々とした追っかけは初めてだ…
「丁度いいわ、手伝いなさい」
「良いぞ」
修道院の中に入ると
「わー！お姉ちゃん先生だー！」
と、子供達が集まってくる
「クドはー？」
子供と目線が同じになるくらいに屈む
「院長はね、少し休んでから来ると思うわ」
イグニスはまだ喋れない子供に興味があるみたいで揺りかごをじっと見ている
「あのお兄さんが変な事しないか、ちゃんと見張っててね、お姉ちゃんお菓子作ってくるから」
「私達も手伝う～！」
何人か女の子を連れて厨房へ向かう
男の子何人かはイグニスにイタズラしている
イグニスが魔法を出す気配はない…子供には優しいのか…

女の子たちとクッキーとマフィンを焼いて
美味しいね、って笑い合って
厨房から広間へ持っていく
「そこはこうだ」
イグニスが男の子達の宿題を見ている…？
「あー！分かったー！」
教えられる男の子も嬉しそうだ
「へぇ、貴方勉強教えられるのね」
「ふむ、惚れ直したか？良いぞ！」
「惚れてないし」
「ダメだよ！お姉ちゃんはクドのお嫁さんなんだから！」
「むっ、それは知らなかった…」
イグニスの本気の寂しそうな顔
「私も知らなかった…」
イグニスは夕方には帰ってしまった
責務がまだ残ってるらしい
入れ替わりになるようにクドが修道院に来た
「ん？嬢ちゃん飯作っておいてくれたの？」
「えぇ、皆今日は沢山学んだからお腹空いた見たいでね」
「あぁ、悪いなぁ…学んだって？｣
「それは子供達に聞いたら？お父さんなんだから、この子達の」
「だな、今から帰るのか？」
「泊まっていこうかな、明日もご飯作るって約束したから」
「そうか！なら客用の布団出してくるよ」
クドが立ち上がる、煙草は本格的に辞めたみたいだ
もう煙草の臭いはしない
「手伝うわ」
「あぁ、ありがとうリヴァ」
無意識に私を呼んだのだろう、本人は気づいていない