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サヨウナラを貴方に ページ7

「あぁ、そうだ…ねぇアレフ」
「なんだ?」
ソファに座って本を読んでいるアレフに話しかける
「もういっそ、アヴァロンで暮らすのってダメかな」
「ダメだろうな、俺らには帰る場所がある…」
だよね、そういうと思った
「じゃあ、王国に帰ったら何しようか」
「そうだな、どうしたい?」
ううん、私の口からじゃなくて君の口から聞きたい言葉はいつも言ってくれないね
今、私の中には魔剣が二つある
クドは何処にいるのだろう、あれから顔を見てない
顔を合わせずらいのか…
それとも私に会いたくないのか
「へーい、リヴァ…どう?具合は」
お父さん心配したんだぞっ、とルカが
「もう大丈夫、でも、よく皆に手を出さなかったね」
ルカは笑って
「突然だけど、アヴァロンの真ん中にある塔の頂上にいる魔術師に会いに行きなさい」
「待って、私歩けないんだよ?どうやって…?」
リヴァはルカに疑問をぶつける、
ルカは笑いながら
「歩けないなんて事は無いだろ?今や二つは君の力だ、力はどう使おうが己自身だ…そうだろ?」
だから、大丈夫 とこの男は父はどうして私をそこまで信じているのだろう
恐らくは父に勝てるのは私だけで
だが父は私に何をさせようというのか
「なんで?会いに行くの?」
「お前は質問ばかりだね、会えばわかるよ」
アレフは話すら聞いていなかった
ぼーっと本を眺めているだけ
時折こっちに微笑みを向けてまた本を見る
驚くべきは安定している魔力の波だ
私は座っていたベットから足を下ろす
立ち上がろうとすると足に激痛が走るが
「っつ!」
悲鳴を咬み殺す
冷や汗が頬を伝うが
立ち上がれた
近寄ろうとするアレフを手で止めると
ゆっくりだが歩き始める
「あの高い塔かな…ここからでも見えるんだ…かなり遠い…」
きっとアヴァロンを全て見下ろせるだろう
「行くんですか?」
分かっていたようにシルヴァが話しかける
「会いに行けと言われた」
「貴女が人の言う事を聞くのは珍しいですね…」
凄く気まずそうなクドがシルヴァの隣にいる
目を合わせようともしない
「残念ながら、僕の武器は使い物になりませんからね…一緒に行けないです、行きたいですけど…」
そうかフォーマルハウトは…あの時
「…なので、今度は絶対守れよ…黒騎士」
シルヴァが苛立ちながらそういった
次守れなかったら許さないからな!と
「あぁ、任せておけ」

ノロイ→←歌う事はもうない



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設定タグ:創作 , 恋愛 , 戦闘   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:夢無 | 作成日時:2017年6月16日 5時

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