蒼剣【創作】4 (ページ48)

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練習2 ページ48

「隙を見つけるんだ」
「観察とか苦手なんすけど…」
「取り敢えず今教えたことを踏まえてやってみろ」
向き合う二人、
「背後を…取る」
持ち前の速さで後ろを取るハヤト。
「今だ！」
拳を突き出す、早く、アレフが振り向く前に
「遅いな」
キィィイン！と音が響きアレフの拳とハヤトの間に魔法陣が展開される、
展開された魔法陣はひび割れ壊れてゆく…
「危なっ…どんな力で殴ろうとしたの…」
相手が悪いよ、と首を振るルクス。
あら、と安堵するリヴァ…
「死…っ！？」
崩れていく魔法陣をみたハヤトは地面にぺたっと腰を落としてしまう…
「あぁ、すまない…助かった」
「無理だ…っ」
ハヤトはこんな化物が相手だとは分かってはいたが…計り知れない。
「背後を取ろうとしたのは賞賛に当たるわ、でもね…」
リヴァがハヤトの隣に座る。
「背後だからって追撃がないとは限らないのよ」
「…っ」
「もう！ハヤトが怪我したらどうするの！」
リヴァがアレフをポカポカ殴る
「すまない。」

ーーー

打撃音と風が斬れる音がする。
リヴァとアレフが手合わせしているのだ…
それを遠くから眺めるハヤト…
「(すげぇな…姫様は)」
アレフの腕に蹴りが一撃入ると風が地面を抉る。
アレフは衝撃を地面に逃がすが後に引きずられるように下がる。
「今ので魔法を使ってないのか…｣
痺れる腕を振り払うアレフ
「神様舐めんじゃないわよ」
地面に着地するリヴァ
「…舐めてはない」
ふっと笑うアレフ
「そうなの？」
「流石に防御に魔法は使うけどね」
「あぁ、そうしてもらわないと困るな！」
剣でリヴァを斬ろうとするとガン！とリヴァの腕で音がする
「防御魔法の範囲を狭めれば…アレフの剣ぐらい防げるわ」
だが地面は凹む。
「怪我でもされたら困るが…本気でやらせてもらうぞ」
ハヤトの隣にシルヴァが
「あれ、近くで見ないんですか？」
「…俺じゃ無理っすよ」
「無理って？」
「俺は師匠みたいにはなれない…」
「それは…そうですね、ハヤトはアレフじゃありませんから｣
はぁーと大きな溜息を吐く、それはそうだ俺は師匠じゃない。
「シルヴァさん！俺に稽古つけてくれよ！」
「え、めんどうですね」
嫌とは言ってない