蒼剣【創作】4 (ページ43)

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「そんな、そんなことないです…いつも僕は守ってもらってばかりで…｣
何回目かの弱音。
「私もね、シルヴァやアレフが私がいなくても何とかしてくれるって思えちゃうのよね」
死にたがりだから言えること、アレフはそれを見越してか全く怒らないけれど。
「私ね、シルヴァの事好きよ」
「likeのほうでしょう？」
ふふっとリヴァが笑う。シルヴァは残念そうに肩を落としながら、分かってましたけど…と不貞腐れ気味に言うのを暫く満足そうに見てから
「一個人として」
とリヴァが照れ臭そうに小さな声で呟くと、聞こえないふりをして寂しそうな顔をするシルヴァにどうすることもなくただ…そこにいるだけ。
「…知ってます」
わかっていた、両想いだけど、リヴァは立場上一人は愛せなくて。
自分も立場上。独占は出来ないと。
だから、誰よりも殺したかった…
結ばれないのならいない方が、独占出来ないなら知らない方が何より救いだったのに。
「でも、僕は貴女の従者じゃなくても。きっと貴女のことが何より好きになってたかも知れませんね…」
シルヴァはポケットから小さな箱を取り出す。
「プロポーズ…ちゃんとしてませんでしたから」
突きつけるのは銃口じゃなくて。
「僕は、リヴァを世界一の幸せ者にする自信はありません。けど…後悔はさせないつもりです…僕と一緒に生きてくれますか…？｣
「こういうの…慣れてないから何言っていいかわからないけど…とっても嬉しい」
リヴァの手に指輪を填める。

まぁ、こうして2人は夫婦になったわけです。
甘々な展開なんて見たくないでしょ？
みせませんけど