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甘言ほど甘いものはない2 ページ31
「任せたいところなんだけど、具体的な日時は分からないのよ、そろそろ消えるなぁ…くらいにしか」
リヴァはイグニスの肩に手を置く
「では、支度だけはしておこう」
「えぇ、よろしく」
「飛んだイレギュラーだったものだな…のぉ、リヴァ」
「一度は貴方に仕えた身だけどね、貴方の強引さ嫌いじゃなかったわ」
イグニスは笑って
「お主とは兄弟のようなモノだが、余ではリヴァを満足させられなかったであろうな…」
イグニスはもう一度、と口にした
「なんて…主は変わらぬのだろう？変わってはくれぬのであろうな…だが、敢えて……全てが終わったら余と共に旅に出ないか？」
「私既婚者よ？」
「皆で行こう、銀色と紫のと…きっと」
「その話はまた今度ね…儀式には間に合いそうにないから…｣
「…すまぬな…」
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作者名：夢無 | 作成日時：2017年6月16日 5時
