蒼剣【創作】4 (ページ22)

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海に行きたい（願望）ページ22

あの後眠ってしまったんだった、目が覚めたリヴァは隣で寝ているシルヴァを見る、幸せそうに寝ている。起こすのは可哀想だからこっそりベッドから出る、廊下を出るとアレフとクドが話している
「おはよう、今日も早いのね～」
「あぁ、おはよう」
「よう、リヴァ～おはよう、シルヴァは？」
「シルヴァは寝ているわ、起こさなくてもいいでしょ？」
「まぁ、そうだな偶には寝かせておいてやるか」
クドはそれじゃ、と背を向けてその場から去る、
「なんか、貴方不機嫌ね。どうしたの？」
不機嫌そうなアレフに視線を向ける
「いや、別に」
これはイライラしている。
「あら、本当にどうしたの？別にシルヴァとは何も無かったわよ？｣
さも当然のように原因を述べる、アレフの顔は分かっているなら聞くな、という顔だ。
「なぁに？ねぇーなんで不機嫌なの？」
楽しくなってしまう、あぁ何故この人はこんなにも可愛いのだろう、
「分かっているなら聞くな！」
あ、怒った、壁際に追い込まれる
面白いからされるがまま…
凄い悲しそうな顔をしている、今にも捨てられそうな猫みたいな…、
「あら、騎士様が情けない顔するのね、似合わないわ」
怒ったり泣いたり、そこらの人間と変わらないじゃないか、
「本当にお前は意地が悪いな…」
分かってて好きになったのだから其方も意地が悪いだろう、黙っておくが
「私、何処にも行ってないわ、誰かのものにはなったけど…ね、だから泣かないで」
「泣いてない…」
泣いているだろう、私を抱き締めて、顔を隠そうとするが、明らかに泣いてる

「余の嫁～」
イグニスだ、本を読んでいたら話しかけてきた
「…」
いいえ、私は貴方の嫁ではありませんよ
「何故返事をせぬ、リヴァよ…相談があるのだが～」
相談、また面倒押し付けられるのでしょうね…
「何よ」
「カシュが其方の弟といい感じなのだが…どう思う」
…へ？
「今なんて？」
「いい感じなのだ、カシュとレオンが」
イグニスが入口で手招きする
これは、盛大に弄らねば！！

入口を出て、右に曲がるとレオンとカシュが花壇を見ていた
「レオン様、見てください、この花、蕾ができてますよ」
物陰に隠れて見聞きする
「な？リヴァ…良い感じだろ？」
何あれ、何あれ！
「あぁ、そうだな」
レオンが…笑っている！？
「面白いか？」
クドが後ろから話しかける
「あら、クド…弟が気になっただけよ！」