二百四十四番星 ページ13
『キング殿……
なんで、泣いてるんだ』
ふよふよと、頼りなく空中から降りてくるキング殿。目の前に降り立ったキング殿の涙を優しく拭い、問いかける。
キング「その左腕も、右足も……オイラが遅かったからっ…!引き止められたら、こんな事になってなかったのに!!
オイラはいつも、大切な人を守れないッ……!」
嘆くキング殿。
……駄目だ。感化されちゃいけない。
私にはまだ、やる事がある。
『私はもう《七つの大罪》を離れた。一緒にいる理由も、守られる理由もない。
だから、そんな顔をするな。自分の心配でもしていろ。
私は、
そこまで言い、ロータスの元へ向かおうとすると、キング殿が勢いよく顔を上げた。
キング「っそうだ…そうだよ!
キミは《
だけど、オイラにとってキミは大切な存在なんだっ……。
一緒にいる理由も、守りたいって思う理由も…それじゃ駄目なのかい!?
オイラはまだ、キミと一緒に居たいっ!!」
ディアンヌ「ボクも、だよ……。
キミとお酒を飲んだり、昔の話を聞いたり……まだ、やりたい事があるんだ…。
一緒に、帰ろう……?」
二人にそう言われる。
涙を流し、それでも凛とした声と目で射抜かれて。
鬱陶しい。私はもう、捨てたのに。
けど、嬉しいと思っている自分が居る。
だったら、だったら…………
『絶対に生きろ。
どんな敵でも、運命でも。
生きて、また私を拾ってくれ』
私は、ロータスを
絶対生き延びてやるよ。
『ハウザー、ギーラ……ディアンヌを守ってくれてありがとな。
お前らの馬鹿な同僚と上官は私が何とかしてやる。だから…死んだりするなよ』
ハウザー「お前の方がボロボロじゃねぇか!
……行くなよ。お前がロータスと戦う理由なんてっ」
『あるんだ。私は《七つの大罪》側でも、聖騎士側でもない。けど……だからって、皆を助けない理由にはならない。
私は鬼狩りだ。
彼奴の中の鬼を片っ端からたたっ斬ってやる』
踵を返し、ロータスの元へ向かった。
・
出血も止まり、筋が修復してきている。
魔力が目覚めるまで、あと少し____
464人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクレープ(プロフ) - 天霧さん» ありがとうございます!受験が近いので低浮上気味ですが、少しずつ更新して行けるように頑張ります!! (2021年12月29日 12時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白かったです。続きがとても気になります。更新待ってます! (2021年12月26日 8時) (レス) @page38 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ロータスぅぅ!!しかしながら、お話がもう少し進めば再登場します!どんな形なのかはまだ秘密ですが…🤫 推しでしたか!嬉しいです、ありがとうございます☺️ (2021年11月19日 17時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - ロータスッッ!!私の推しがッッ!!!、 (2021年11月18日 21時) (レス) @page29 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます!嬉しいです✨ 更新頑張ります! (2021年11月15日 14時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年9月25日 17時