三番星 ページ7
メリオダス「そろそろ本題に入るかー。
……A。お前、何があって空から落ちてきた?」
少し真面目そうな顔をして疑問を投げかける。見ていて尚、私を連れてきたのか。
ホーク「おい、それどういう事だよ!
空から落ちて来たってのか?それも無傷で!!」
メリオダス「そうみてーだな。
技出して衝撃を和らげてた。そしたら池に落ちて、こんなに濡れたって訳だ。
……で、結局何でなんだ?」
ぐっと顔が近づいた。
驚いて顔を押すと、彼は悪戯っ子のような笑みを浮かべて私の手を掴む。
『おい、離れてくれないか…!?』
メリオダス「いーや、このままで……ぐぇっ」
メリオダス殿が視界から消え、代わりに桃色の生命体が目の前に現れる。
ホーク「このヤロー!変態が!それ以上Aちゃんにベタベタするんじゃねぇ!!
こんな綺麗な子に手ぇ出したら、お前確実に殺されるぞ!?」
……この豚、いい豚だ。
どう説明しようとか、話しても大丈夫かと考える。けれど、彼らの言い争いを見ていたら何だか気が緩んで、深く考える必要はないなと感じる。
『静かにしてくれ。話さなくてもいいのか?』
二人同時に動きを止めた。仲良しだなおい。
メリオダス「話してくれんのか?」
『そう言っているだろう』
此奴らは信用しても大丈夫だと、何となくそう思た。私は彼らに命を救われたと言っても過言では無い。
むしろ言わない理由が見つからない。
二人が椅子に座ったところで、鬼殺隊でのことを話し始めた。
・
・
『…とまぁ、こんなもんか』
二人は終始静かに話を聞いてくれた。驚いたのだろう、目を見開いたり眉を寄せたりしている。
そうしているとホークが口を開いた。
ホーク「マジかよ……一回死んだってのか?」
『そうだ』
ホーク「そうだ、って…辛くねぇのかよ?悲しくはねぇのか!?」
空を仰いで思い出す。
死ぬ間際、私は何を思ったか。何の為に鬼殺隊に身を置いていたのか。
そして二人の顔を交互に見て口を開く。
『確かに痛かった。死ぬのは辛く、悲しかった。
だが私は、友に死んで欲しくなかったんだ。
命を賭してでも守りたいものがあるんだ。
それを守るために鬼殺隊に入り、責務を全うしてきた。
人を悲しませる事も多くあったがな…。
これが私の前世だ』
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月5日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!!全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます!!完結までいけば全員分落ち書く予定です!更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラ(敵にも)に愛されたいです!(恋愛的に)あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…?あれれれれ??高評価が100票!!ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました! (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年2月20日 18時