二番星 ページ6
『綺麗、』
口を開くと、自然とその言葉が出てきた。
日本とは思えない造りの家に店名。矢張り異国。
それに何より、迫力がある。
そのまま彼は建物の中へ入っていく。
そこで目にしたのはなんと、
「プゴッ！？オイ、誰だその女の子は！
びっちゃびちゃに濡れて…お姫様抱っこ！？どんな関係だ！！誘拐かこのヤロー！」
「誘拐とはまた人聞きの悪い」
『豚…』
そう、豚。それも話している。
興味深い。歳を取らない術があるなら、動物が話せる術もあるのか？是非教えて欲しい。
……鎹鴉も話すな、そういえば。
『まぁどうであれ…美味そうだな。そして何故か愛着が湧く』
「何っ！ねーちゃん怖ぇこと言うな！？」
愛着が湧くのは当たり前だがな！と、自信ありげに鼻息をたてるその姿は確かに愛らしい……気がする。
仲良くできるならやってみよう。
「座れよ。お前には聞きたいこともあるしな！」
『まず下ろしてくれないか？』
「そうだったそうだった」
『ありがとう。
…っおい！何処を触っているんだ！？』
太腿の辺りを揉むように触られる。
此奴は危ない。極度の変態だ。
彼の事は放って、近くにあった椅子に腰を下ろした。二人(一人と一匹)は机を挟んで目の前に座る。
「今は開店準備中だ。その方が色々話しやすいだろ」
「ほら、タオルだぜ。風邪ひくと悪ぃからよ、しっかり拭けよな！」
『たお、る？ありがとう…』
手拭いとは比べ物にならない程ふかふかで肌触りが良い。肌を気にしていたしのぶちゃんにもあげたいと思ってしまう。
体を拭きつつ話を進める。
『色々気を遣ってくれて助かる。
私はAだ。よろしく頼む』
「オレはメリオダスだ。よろしくなA！
んでもって此奴がホーク。この酒場の残飯処理係だ」
第一印象はお人好し。怪しさ満点の私に名を告げるとは、もしや危機感がないのだろうか。
ﾎｰｸ「メリオダスの料理はめっちゃ不味いんだぜ。そのお陰で残飯には困ってねぇがな！」
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「なんなら食ってみるか？」
『……機会があれば』
なーんだ残念、と言うメリオダス殿。豚の餌を食べさせようとしていたのか。
正直、腹は壊したくない。どれ程の不味さなのかは分からないが、食べたいとは思わないのでやんわりと断っておいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 339人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月5日 6時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！！全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます！！完結までいけば全員分落ち書く予定です！更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラ（敵にも）に愛されたいです！（恋愛的に）あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…？あれれれれ？？高評価が100票！！ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました！ (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年2月20日 18時
