三十六番星 ページ40
『……毒虫か』
私達の居場所が聖騎士達にバレている。
情報の発信源はギルサンダーか、はたまたバステ監獄の見張りの聖騎士か。どちらにせよ、またすぐに此処を出ていかなければ。
____「団長の為なら何でもないよ!!」
『ディアンヌ殿…流石です』
攻撃が来たものの、ディアンヌ殿が対処。
外の様子を確認すると、ディアンヌ殿は勿論、住人達も皆無事な様だ。エリザベスが手を振りながら、大丈夫よ!と声を掛けてきた為、私も手を振り返す。
丁度、ダナ先生が別室から薬を持ってきた。
怪しい。警戒心が出てしまっていたのだろうか、動きを止めて薬の説明をしてくる。
ダナ「…心配せずとも、この者はすぐ楽になるから大丈夫だよ」
先生はそう口にし、薬を飲ませようとする。
私は咄嗟に腕を掴んだ。
『本当に薬か』
ダナ「何を言っている?」
冷静を保っていた先生の頬に、つぅっと汗が流れる。私は声を潜め、先生に語りかけた。
『何が理由かは知らんが、そんな物を私の仲間に飲ませるな』
ダナ「そんな物?これは薬だっ!
私は医者、飲ませるなと言われようとッ…」
_____パリンッ
『…申し訳ない、ぶつかってしまった。
薬を作るのを手伝おう』
ダナ「……な、何を…」
焦ってはいるが、少しホッとしたような表情をしている。
私は私なりにメリオダスを守らせてもらう。その手段として、とりあえず薬の入った瓶を割ってやった。
カナエ「全くもう…それだから不器用だって言われちゃうのよ〜?」
『別に。言われ慣れてる』
カナエ「まぁ、そこもAの可愛いところなんだけど……ねーしのぶ!」
しのぶ「はい、Aさんは可愛らしいです。
姉さんも負けずに可愛らしいけど」
『しのぶちゃんに一票』
私にはこれ以外の方法が思いつかない。
何かに脅されているかもしれない。何かに監視されているかもしれない。
そんな状況の中、怪しまれずに打開するには、私にはこれしか出来ない。
新しく薬を作る為、私達は部屋から出た。
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月5日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!!全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます!!完結までいけば全員分落ち書く予定です!更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラ(敵にも)に愛されたいです!(恋愛的に)あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…?あれれれれ??高評価が100票!!ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました! (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年2月20日 18時