二十八番星 ページ32
『メリオダス……!?』
ディアンヌ「団、長…?」
ギルサンダーがメリオダスの背後を取り、肩から腰にかけて攻撃を入れた。メリオダスなら容易く避けられる攻撃。
しかしメリオダスは反撃せず、力なくその場に倒れた。
そして、ギルサンダーに聞いたのは他の仲間の居場所。どこまで仲間想いなんだ、お前は。
いや、自分の信念を貫き通す…エゴやってやつか。
〈
その情報がギルサンダーの口から発せられる。
……何故。
何故そこまで簡単に情報を漏らす?メリオダスがこのまま死んだとして、ディアンヌ殿と私が残っているんだぞ?
やはり、助けを求めているのか。
メリオダス「サンキュー!」
『はっ?』
メリオダスが先刻とは打って変わって、元気そうにして飛び起きた。情報を自然な流れで聞き出す為の演技か…心臓に悪い。
そしてディアンヌ殿がギルサンダーを掴み、遠くへ投げ飛ばした。
『おいメリオダス、動けるのか?』
メリオダス「おう、大した事ねーからな」
『……そうか』
傷が深い癖に。本当は立ってるのでさえ辛い癖に。
そう思いつつ、メリオダスがディアンヌ殿やエリザベスに変に心配をかけたくないのだと思い、軽く返事をしてその話は終わった。
そして私はディアンヌ殿に向き直り、深く頭を下げた。
『ディアンヌ殿、申し訳ありません。
私が何も役に立てなかったばかりに、貴方の大切な人に傷をつけさせ、貴方の装備を使えなくさせてしまった…。
怖かった、ですよね。一人の剣士として、メリオダスと共に旅をする者として…不甲斐ない限りです』
するとディアンヌ殿は、少し目を見開いてから目を逸らし、言葉を繋いだ。
ディアンヌ「怖かったかって…キミ、馬鹿なの?
ボクは巨人族だし、キミ達より
……でも、ありがとうA」
『ディアンヌ殿…』
初めて、名前で呼ばれた。
少しは信じてもらえるのだろうか。
これからの働き次第だろうが、これからはディアンヌ殿の事も守れるくらい強くならなくては。
私は改めて決意をし、ギルサンダーに蹴飛ばされたホークと、ホークを追いかけたエリザベスと合流した。
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月5日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!!全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます!!完結までいけば全員分落ち書く予定です!更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラ(敵にも)に愛されたいです!(恋愛的に)あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…?あれれれれ??高評価が100票!!ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました! (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年2月20日 18時