二十一番星 ページ25
エリザベス「きゃあぁぁっ!
ひぇ……び、びっくりした…」
タンッと危なげもなく着地。
エリザベスに負荷がかからないようにしたが、驚かせてしまったらしい。
『ごめん、先に言えばよかったな』
エリザベス「ううん、運んでくれてありがとう。
重くない?」
『これくらい余裕だ。軽すぎて心配になる』
そうかな、と少し恥ずかしそうにする。
丁度メリオダスが見えてきたので、エリザベスを降ろし彼の傍に駆け寄った。
エリザベス「メリオダス様!」
メリオダス「おー、エリザベス。それからA」
エリザベス「い、今のはまさか村を襲った聖騎士の?」
メリオダス「多分な。こりゃさっさと村から出た方が良さそうだ」
『それが得策だろうな』
話していると、店や家からから村人達が出てきた。そりゃ騒ぎにもなる。
出発するかー、と言うメリオダスだが、私は彼を引き止める。
メリオダス「ん?どしたA」
『手、怪我してる』
えっ!とエリザベスが彼の手を取ると、槍を掴んでいた掌が血で汚れていた。
メリオダス「この位大丈夫だって!
…それとも何だ、心配してくれんのか?」
『そうだ』
ニヤニヤしながら聞いてくるが、彼は驚いて私から目を逸らした。悪態をついてばかりの私が素直に言うとは思わなかったのだろう。
もうすぐ日が昇るが、まだ夜だ。今ならまだ間に合う。
近くにナイフが二本あった為、それを拾う。一本は懐へ、もう一本は右手で持つ。
買えって?…まぁ気にするな。
『手を出してくれ』
メリオダス「こうか?」
『鳴呼、そのままでいろよ』
差し出された手を握り、刀を振り被って技を出す。
『星の呼吸壱の型
エリザベス「これは…」
優しい光が出ると、みるみる手の傷が治っていく。二人は驚いた顔になった。
エリザベス「凄い……A凄いわ!」
メリオダス「これが呼吸かぁ。さんきゅ!」
あまり、その…褒めないでほしい。正直嬉しいけども。慣れていない。
咳払いをして私から話を切り出す。
『これからどうするんだ?』
メリオダス「少し経ったらこの村を出る。
オレたちがやるべき事は《七つの大罪》探しだ!」
エリザベスが手に入れた情報、“白夢の森”。
メリオダスは、そこに一人居ると確信している様子。
団員がどんな人なのか…楽しみだな。
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月5日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!!全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます!!完結までいけば全員分落ち書く予定です!更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラ(敵にも)に愛されたいです!(恋愛的に)あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…?あれれれれ??高評価が100票!!ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました! (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年2月20日 18時