十九番星 ページ23
『う…』
ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「A…？だ、大丈夫！？」
ﾎｰｸ「何だ、酒に酔ったかぁ？」
『多分な。気持ち悪い……』
三十分ほど経つと、吐き気がしてきた。
今朝も仕事をしたが、その時は人も少なく、空気の循環もスムーズに出来ていた。
だが今は人が多く、酒の匂いで充満している。
『少し外へ行ってくる。店を頼んでもいいか…？』
ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「勿論よ！あまり無理はしないでね？」
『鳴呼』
初仕事で一人にしてしまうのは申し訳ない。早く酔いを治めて、仕事へ戻ろう。
私はフラフラした足取りで店の外に出た。
『はぁぁ…』
外は優しい風が吹いていて心地良い。
村が見渡せる所に座り、空を見上げる。
『ん、流れ星』
空は雲ひとつなく、満天の星が輝いていた。
星柱だからという訳では無いが、よく星を見る。落ち着くのだ。
この美しい星空は、私の元居た世界でも、この世界でも変わらない。前世と今世で共通しているところを見つけ、何だかほっとした。
ボーッと星を眺めていると、後ろからメリオダスが来た。
『メリオダスすまない。途中で抜けてしまって…』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「うんにゃ、酔ったんだろ？しょうがねぇよ」
『ありがとう』
そう言うとメリオダスは私の横に来て、空を眺めながらふと口を開いた。
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「そーいや、お前の前世ってどんな世界だったんだ？
鬼がいて、お前はそれを倒してて…ってことしか聞いてなかったよな」
『そうだったな』
何を話そうか。鬼については以前話している。
『……私のいた世界と此処は似ている。が、全く違う所だ』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「どーいう事だ？」
『鬼の存在も、全体に知れ渡っている訳でもなく一部の人しか知らなかった。その中で刀を握った者が、命を賭して鬼を滅した。
だが、魔力のような特殊能力は鬼しか持っておらず、鬼殺隊員は生身で戦った。……鬼が居なければ、皆普通の人として生活していただろうな』
自分の無力さを改めて感じた。流れ星を見つけ、カナエの怪我が早く治ることを祈る。
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「ふーん…で、鬼は居なくなったのか？」
『まだだ。今朝も言ったが、私も鬼に殺された』
重い話をしてしまったと自重する。
しかしメリオダスは笑って話を続けてくれた。
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「鬼は確かに悪い奴かもしれねぇけど…
もし居なかったら、オレ達とAは会えてなかった。ちょっとだけ感謝だな！」
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月5日 6時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！！全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます！！完結までいけば全員分落ち書く予定です！更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラ（敵にも）に愛されたいです！（恋愛的に）あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…？あれれれれ？？高評価が100票！！ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました！ (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年2月20日 18時
