八十九番星 ページ46
ｷﾝｸﾞ「ご、ごめん！」
『いえ、私こそ。お先にどうぞ』
ｷﾝｸﾞ「うん…。
…………あ、あのさ！」
『は、はい…』
頷いてから中々話さないなーと思っていたら、目の前に顔があってびびった。
ｷﾝｸﾞ「き…昨日は、ごめんっ！」
『っえ、？』
荷物を
昨日…昨日？
まさか、宴の時の一件か？
『何故、キング殿が謝るんです…？』
流石に戸惑いを隠せない。
そんな私の様子を察したのか、キング殿は気まずそうに頬を掻きながら話を続けてくださった。
ｷﾝｸﾞ「昨日はオイラが言い過ぎた。
団長や…ディアンヌにも怒られたよ。
それにキミは昨日、王女様を優しく励ましていた。
それで分かったんだ。キミが《
言い訳にしかならないけど、オイラもキミの事が大切なんだって…気づいてたけど認めたくなかったんだ。
だから、散々酷いことを言ってしまった分、ちゃんと謝りたくて」
本当にごめん、と言って頭を下げたまま動かなくなる。
……なんて声をかければいいんだ。
そもそも、片っ端から怪しい私のせいだろ。キング殿が謝る必要なんてない。
『頭を上げてください』
ｷﾝｸﾞ「っ………」
いや無視か。ちょっとやそっとじゃ応じてくれないらしい。…仕方ないな。
『私がしっかり説明しなかったせいです。申し訳ありません、キング殿』
ｷﾝｸﾞ「だからこれはっ…！
あ……」
『これでおあいこ、ですね』
ふふっと笑うと、してやられたというような顔をして此方を見てくる。また何か反論してこようとしてきたので、早く帰りましょうと遮る。
後ろから追いついてきたキング殿だが、納得いかないような顔をしている。
……こう見るとさも子供のようだな。
『今すぐ信じてくれなくてもいいですよ。
一緒に旅をして、少しずつ信用してもらえたら……そう思っています』
少し口角を上げながら言うと、頷いてくれた。
ｷﾝｸﾞ「……なら、敬語外してよ」
『いいんですか？』
ｷﾝｸﾞ「仲間、だろ？」
『…そうだな』
仲間。面と向かって言われるとやはり嬉しい。
いつの間にか口角を上げて笑っていた私を、キング殿は優しい眼差しで見つめていた。
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マイマイマイキー - とても面白くて、今七つの大罪と鬼滅の刃にはまっていたので探してたんですよ！嬉しい！ありがとうございます！何か思う事があればこの作品を見て息抜きさせてもらってます！ありがとう！ (2021年8月5日 11時) (
レス) id: ce7ca8cbb8 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - とても楽しみに待たせてもらいます!! (2021年7月24日 19時) (レス) id: aca1894eb0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - カピバラの神!!さん» やーーーっと返して貰えました！部活の県大会終わったので！これからじゃんじゃん更新していきます！お楽しみに！！ (2021年7月24日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - はやく返してもらえるといいですね。枕をぬらしながら待ってます!! (2021年7月23日 20時) (レス) id: 3901f881a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - メリエリさん» まじですか！！ありがとうございます！超嬉しいです、頑張ります！！ (2021年7月23日 14時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年5月30日 14時
