八十一番星 ページ38
私達は無事、元の世界に戻ることが出来た。
ギーラにはお仕置きとして、前髪を切って顔に落書きをしてやった。
流石に、前髪をセンスのない男共に切らせるのは可哀想だと思ったので、私が良い感じに切った。刃物の扱いは慣れてるからな。
聖騎士とはいえ、年頃の女の子だ。髪型も気にするだろう。私はそんな、年相応の女の子らしい事は一度もしてこなかった。多少は憧れるが…とにかく、だ。
生憎、服は寝巻き以外なかったので鬼殺隊の隊服に着替えた。
エリザベスが縫い直してくれていたようで、見た目も着心地も全く問題なかった。攻撃に耐えられるかは分からないが、今は別にいい。
私達は今、キング殿と合流できたこともあり、帽子亭のすぐ傍で焚き火をして宴をしていた。
キング殿が強かったのは、“神器”というその人に合った武器を使っていたからだそう。
何故三人は持っていないんだ？と問う。
無くした。
売った。
盗られた。
《七つの大罪》は馬鹿の集まりなのかもしれない。
それも、神器は国王から賜った物だとか。何やってんだよ…。
それからも話は続いたが、一度沈黙が流れた時、キング殿が口を開いた。
ｷﾝｸﾞ「今のAからは微量な魔力しか感じられない。あの時の膨大な魔力は何だったんだい？
ロータスが言うには、ギルサンダーと同じものなんだろう？何故ロータスに狙われる？
……君は一体、何者なんだ」
キング殿は私に視線を向けて問いかけてくる。未だ探るような視線を向けられたまま。明らかに私の事を怪しんでいる。
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「A、魔力発動したんだ！良かったね！
……っていうかキング、Aのこと怪しんでるの？
Aはボクらの味方だよ！ボク達だって今まで助けられてきたし、君の事も助けてくれたじゃない！」
ｷﾝｸﾞ「オイラだってAの事を疑いたい訳じゃない！…けどディアンヌ、君はもう少し相手を疑うことを知った方がいい。
オイラ達みたいに罪を犯した訳でもなければ、エリザベス様のように何処かの国のお姫様ってわけでもないんだろ？
素性を知らない相手を、そう易々と信頼できる訳ないじゃないか…！」
私のことを嫌っている訳では無いらしい。ただ、内情を知らない輩を仲間として受け入れられないという事。
悲しそうな瞳をしているが、やはり疑うような視線を向けてくる。
だが、私だって混乱してるんだ。
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マイマイマイキー - とても面白くて、今七つの大罪と鬼滅の刃にはまっていたので探してたんですよ！嬉しい！ありがとうございます！何か思う事があればこの作品を見て息抜きさせてもらってます！ありがとう！ (2021年8月5日 11時) (
レス) id: ce7ca8cbb8 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - とても楽しみに待たせてもらいます!! (2021年7月24日 19時) (レス) id: aca1894eb0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - カピバラの神!!さん» やーーーっと返して貰えました！部活の県大会終わったので！これからじゃんじゃん更新していきます！お楽しみに！！ (2021年7月24日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - はやく返してもらえるといいですね。枕をぬらしながら待ってます!! (2021年7月23日 20時) (レス) id: 3901f881a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - メリエリさん» まじですか！！ありがとうございます！超嬉しいです、頑張ります！！ (2021年7月23日 14時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年5月30日 14時
