六十一番星 ページ17
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「襲ったりなんかしねーよ、多分」
『は？』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「冗談冗談。んな怒んなって」
こんな時に笑えない冗談を言うな。それ以前に同室なんて無理だ。
『はぁ……お前は何なんだ急に。
とにかく、此処では寝れない。ディアンヌと外で…』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「駄目だ。お前はオレと同室、これだけは譲れねぇ」
『……何故』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「お前はすぐ突っ走るからな。オレが守るっつったろ？お前はオレの隣に居ろ」
『だからって同室は…』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「団長命令」
『こんな時ばっかり使いやがって…！』
さてどーする？とメリオダスは笑う。
私に判断を委ねるが、どうせ同室にするんだろ。私が何を言ったところで、メリオダスの気が変わる事は無いだろうしな。
『……もう一つベットを用意してくれるか』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「そんな金何処にあるんだよ」
『なら私は雑魚寝で』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「んなもん余計駄目に決まってんだろ」
ぐうの音も出ない。その通りすぎる。
冷静になれ私。
此奴は全然気にしていないのだ。私が気にしなければ済む話だろう。ベッドの端で寝よう。
……そう、結論を出したのに。
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「何をそんなに気にしてんだか。
それとも……オレの事意識してんのか？」
耳元で囁かれ、肩が跳ねる。
ニシシッと笑うメリオダス。鳴呼、本当に此奴は質が悪い。
離れようとするも腕を掴まれて離れることができない。
『そ、そんな訳ないだろ！何言ってんだ急に…。
というか手離せ！』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「やだ」
『はぁっ！？』
メリオダスとの距離は僅か数センチ。じわじわと熱が顔に集まるのが分かる。
追い討ちをかけるように、メリオダスの指先が私の頬に触れる。
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「林檎みてぇになってんな。
……この怪我、昨日のか？」
『っそ、そうだが…それがどうした。
近い離れろ！』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「暴れんなって」
虫女の鞭や、監獄の瓦礫など出来た傷の一つが頬に出来ている。
治り早くねぇか？と言いながら、つぅ…と傷をなぞる。
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「お、また赤くなった」
『五月蝿い』
ﾒﾘｵﾀﾞｽ「ひでーな。
自分から近づく時は何ともない癖に、相手から近づかれると弱いんだな。成程成程」
『何が成程だ！』
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マイマイマイキー - とても面白くて、今七つの大罪と鬼滅の刃にはまっていたので探してたんですよ！嬉しい！ありがとうございます！何か思う事があればこの作品を見て息抜きさせてもらってます！ありがとう！ (2021年8月5日 11時) (
レス) id: ce7ca8cbb8 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - とても楽しみに待たせてもらいます!! (2021年7月24日 19時) (レス) id: aca1894eb0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - カピバラの神!!さん» やーーーっと返して貰えました！部活の県大会終わったので！これからじゃんじゃん更新していきます！お楽しみに！！ (2021年7月24日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - はやく返してもらえるといいですね。枕をぬらしながら待ってます!! (2021年7月23日 20時) (レス) id: 3901f881a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - メリエリさん» まじですか！！ありがとうございます！超嬉しいです、頑張ります！！ (2021年7月23日 14時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年5月30日 14時
