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「...やっと、話してくれたね。」
「え?」
「たまにAが携帯見ながら辛そうな表情してたから、いつ聞こうかずっと悩んでたの。
でも、こうやってAから話してくれて良かった。」
「ミク...」
「え!ちょっと!ここで泣かないで!」
私、最近涙もろいのかな。年なのかな。
「でもね、私ずっと気づいてたよ。」
「なにを?」
「アンタ、菊池風磨の事好きでしょ。」
「えっ?」
それだけは、本当に無くない?
あんなヤンキー、好きになる訳無いじゃん。
「それは無いよ、なに言ってんの(笑)」
「どうかなぁ〜。私なら好きでも無い人と水族館回ったり、デートなんてしないけどなぁ〜。」
「ミクだって中島くんと水族館回ってたじゃん。」
ニヤニヤしながら話すミクに少しでも対抗する。
「あれはAに振られた可哀想な中島くんを慰めてたんです〜。」
なんて言われたら、もう反論出来ない。
「好きなんだよ、気づいてないだけ。好きじゃなきゃ別れで寂しくて泣いたりしてないよ。」
ミクが言うことは、いつもいつも正論。
私より何倍も大人。同じ年数しか生きてないはずなのに。
「素直になっていいと思うよ、自分の気持ちに。」
「...今日1日考えてみる。」
「よし!じゃあ今日は相談乗ってあげたしAの奢りね!」
結構時間も過ぎてて、お開き。
仕方ないし今日は奢ろう。
「いつもありがとうね。」
「なによ今更。正直アンタには迷惑掛けられてばっかだっつーの(笑)」
そう言いながらも毎回付き合ってくれるミクには、ほんと頭上がらない。
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キララ(プロフ) - いやー風磨くんたまらなくいいです!素敵でした!これからも頑張って素敵な作品書いてください (2016年7月30日 0時) (レス) id: e3a122c086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりの - 続編読みたいです! (2016年7月27日 15時) (レス) id: e008a6c033 (このIDを非表示/違反報告)
satomai(プロフ) - 続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 10時) (レス) id: d958dfff2a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品大好きなので是非続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮もえ(プロフ) - 続編読みたいです!!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: c21c40cce3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2016年7月23日 0時