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昨日はあまりにも目が腫れて顔が酷すぎたから、
先生に無理言って早退させてもらった。
「ねぇ!A!」
「どうしたのミク。」
「菊池風磨が!」
ミクが彼の名前を出した途端、廊下から聞こえる黄色い歓声を超えた悲鳴。
「菊池くんが金髪に戻してる!!」
なんて聞こえてきて、少し寂しくもなった。
のは、気のせいかな。
「おはよう、風磨。」
「中島ぁ、昨日の数学なんだけどさ〜。」
何事も無かったかのように中島くんと話す菊池風磨。
少しだけ、悲しい気がした。気がしただけ。
「A?大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。ミク、今日時間ある?」
「放課後?バイトは休みだけど。」
「なら、寄り道して帰ろう。」
「分かった、いいよ。」
こういう時に、何かを察してくれるミクに何度助けられただろう。
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「で、話って?菊池風磨?」
「うん、それもあるんだけど...」
目の前でフルーツタルトを頬張るミク。
可愛いなぁ、ほんと。
「あのね、私、優太以外にもう1人幼馴染が居るんだけど...」
そこから、私はミクに北斗と優太との関係を全て話した。
あと、菊池風磨の事も。本当に全部。
途中、泣きそうになる私を "大丈夫" って慰めながら聞いてくれて。
ほんとに、いい親友を持ったなって。
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キララ(プロフ) - いやー風磨くんたまらなくいいです!素敵でした!これからも頑張って素敵な作品書いてください (2016年7月30日 0時) (レス) id: e3a122c086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりの - 続編読みたいです! (2016年7月27日 15時) (レス) id: e008a6c033 (このIDを非表示/違反報告)
satomai(プロフ) - 続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 10時) (レス) id: d958dfff2a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品大好きなので是非続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮もえ(プロフ) - 続編読みたいです!!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: c21c40cce3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2016年7月23日 0時