073 Fuma ページ23
. Fuma side
別れは向こうから告げてきた。
Aチャンを家まで送り届けた後、
ほったらかしだったことに気がついて、連絡したら会いたいって言われたから
指定された場所まで行った。
『中島くんに聞いた。風磨の中に私は居ないって。』
『え?』
『風磨の中には、Aちゃんしか居ない。』
随分とストレートに言ったな、中島。
勿論、その言葉通りだと思う。
美月チャンとどこに行ったって、何を話したって、
"Aチャンなら何て言うかな" とか
"Aチャンならこうするだろうな" とか
考えれば相当酷いことをしていたと思う。
今もこうして、ほったらかして帰ったことを忘れていた訳だし。
『Aちゃんを忘れさせるだなんて大口叩いたけど、まず、私が風磨の中に入れてなかったみたい。』
そう言う美月チャンはどこか儚げだった。
『Aちゃんのこと幸せにしてあげて。』
最後にそう柔らかく笑いながら去っていった彼女。
俺はこの短期間に何人悲しませたら気が済むんだろう。
とりあえず別れた事は中島に伝えておいて、
Aチャンのことは、少し考えてからにしよう。
そう思って、その日は眠りについた。
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次の日、登校しながらAチャンとどう接したら良いのか考えてた。
せっかくのAチャンからの告白を放棄した俺は、
美月チャンに幸せにしてあげてと言われた矢先、どう行動したらいいか分からなかった。
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キララ(プロフ) - いやー風磨くんたまらなくいいです!素敵でした!これからも頑張って素敵な作品書いてください (2016年7月30日 0時) (レス) id: e3a122c086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりの - 続編読みたいです! (2016年7月27日 15時) (レス) id: e008a6c033 (このIDを非表示/違反報告)
satomai(プロフ) - 続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 10時) (レス) id: d958dfff2a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品大好きなので是非続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮もえ(プロフ) - 続編読みたいです!!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: c21c40cce3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2016年7月23日 0時