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「すみません、急いでるんで。」
「嘘じゃん、1人のくせに。」
そう言って手を掴まれる。
ねぇ、本気でやばい。今までで1番やばい気がする。
「この辺でいいかな。」
連れてこられたのは非常階段。
全く誰も通らないから、余計に怖い。どうしよう。
「君さ、菊池風磨の女だよね?」
「え?」
「俺ら、菊池風磨の事結構恨んでんだわ。」
気づけば金髪の男が3人居て、逃げ場なんて無い。
「だから考えたんだよ。1番大切なものを壊してやろうって。」
ニヤリ、なんて文字通りに笑ったその男は私の体を舐めるように見る。
ヤダ、気持ち悪い。
「結構いい体してんじゃん。えっと、Aちゃん?」
この状況で壁ドンなんかされてドキドキする女子居る?
なんで人生初壁ドンがこの人なのよ。
「私、菊池風磨の彼女じゃないですけど。」
「は?今更何言ってんの。」
「もう別れたし、そもそも仮だったし、今別の彼女居るし。」
この状況でこんな事をサラサラと言える私は意外と冷静なのかもしれない。
「じゃあ、俺の女にでもなる?結構いい女だし。」
「なに言ってるんですか。」
「いいじゃん。俺、菊池風磨より身分上だよ?」
ヤンキー世界の縦社会なんてよく分からないけど、
菊池風磨より身分は上でも、喧嘩は弱いんじゃ無いの?
だから恨み買ってて...いいや、考えないでおこう。
「遠慮しときます。」
「ふーん。いいんだ。」
男の顔が徐々に近づいてきて、私の唇に触れた。
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キララ(プロフ) - いやー風磨くんたまらなくいいです!素敵でした!これからも頑張って素敵な作品書いてください (2016年7月30日 0時) (レス) id: e3a122c086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりの - 続編読みたいです! (2016年7月27日 15時) (レス) id: e008a6c033 (このIDを非表示/違反報告)
satomai(プロフ) - 続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 10時) (レス) id: d958dfff2a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品大好きなので是非続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮もえ(プロフ) - 続編読みたいです!!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: c21c40cce3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2016年7月23日 0時