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「見て、Aチャン。魚がいっぱい居るね。」
「そりゃね、水族館だもん。」
なんで、私は菊池風磨と水族館に居るの。
あの後、少し気まずくなった所に中島くんとミクが来て、
"帰りが遅いからまたなんかあったのかと思った。"
ってミクにものすごい心配させてたみたいで。
「いや〜、ほんとミクチャンには感謝だわ。」
「こっちは凄い迷惑なんだけど。」
そう。ミクが "せっかくなら2人で行って来なよ!" なんて言うからこの人と2人きりで水族館。
お陰で周りからの視線が痛すぎて耐えられない。
「ねぇ、」
「何。」
「Aチャンにとって、俺ってどんな存在?」
...正直、考えたこと無かったかもしれない。
友達?いや、それは無いし...恋人な訳でも無いし。
「"仮" の関係が終わったら、疎遠になる人。」
そう言うと菊池風磨は寂しそうに笑って "そっか。" なんて。
じゃあ、アンタにとって私ってどんな存在なのよ。
「俺の家族の話していい?」
水族館のメインのおっきい水槽の前の手すりに肘をついて、話し始める。
「聞きたく無かったらいいよ、独り言だと思って。」
ただそれに、頷くしか無かった。
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キララ(プロフ) - いやー風磨くんたまらなくいいです!素敵でした!これからも頑張って素敵な作品書いてください (2016年7月30日 0時) (レス) id: e3a122c086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりの - 続編読みたいです! (2016年7月27日 15時) (レス) id: e008a6c033 (このIDを非表示/違反報告)
satomai(プロフ) - 続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 10時) (レス) id: d958dfff2a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品大好きなので是非続編読みたいです!お願いします!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: 90116ced49 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮もえ(プロフ) - 続編読みたいです!!! (2016年7月27日 9時) (レス) id: c21c40cce3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2016年7月23日 0時