ハッピーエンド。Kento.N

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Fuma









俺には、幼馴染が居る。









ソイツは、今日もこんな夜遅くに帰って来たらしく。

勢いよく閉められたドアの音と、着いた明かりで分かる。









"今帰って来たの？"









なんて、可愛いうさぎのスタンプが送られてきた直後に返す。









"なんで知ってんの？ ス ト ー カ ー ？"

"不可抗力だよバカ。"

"心配してくれてもいいじゃん。"









彼女は、こんなど田舎に唯一あるコンビニで、放課後から閉店の23時まで週4で働いている。









心配してくれてもいいじゃん。だって。ほんと可愛い。

あ、別に気持ち悪い訳じゃないから。俺ちゃんとAの事好きだし。

物心ついた時から、割と13年ほど。









『もしもし？』

「...一応女なんだからせめてチャリで帰れよ。」









なんだか文句が聞こえて来たけれど、俺は無視して電話を切った。









普通、いきなりの電話なんて気持ち悪いだろうに、メッセージで済ませろよ、って思うでしょ？









Aは可愛いのに自覚無いから。結構学校の男子から狙われてるんだからな？

通学は自転車のくせに、バイトはダイエットの為とか言って歩いて行くし、普通に30分くらい掛かるのに。









だからさ、そりゃ、閉店が23時なら日付が変わる前に家着くって事だから、心配な訳よ。

いい奴ばっかりとは言い切れないし。









それを少し、理解してもらいたいよね。

"幼馴染" としては。









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