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「おかえりなさい、健人。」
田舎の祖母の家に来たかのような古い家。
玄関は引き戸だし、階段は急だし、風呂だって狭い。
俺の帰りを待っていたかのように玄関で彷徨く彼女の言葉と存在をスルーして2階の自室へと向かう。
「健人？どこへ行ってたの？母さん心配したのよ。それより今日は月曜日よ？学校は行かないの？」
本当はどこだっていいと思ってるくせに。
学校に行けだなんて、今更母親みたいな事言うな。
「ねぇ、健人。今日の晩御飯は唐揚げにしようと思うの。ほら、健人唐揚げ好きでしょ？」
それは姉の話だ。
俺は昔から油物が苦手で、小学生の頃よく親父に嫌がらせで食事に出されていた。
そんな事も知らないのに、よく親子ごっこが出来るな。
「うん、大好きだよ。早く母さんの飯が食いたい。」
早くこの部屋から出て行ってくれ。
そんな気持ちを込めて満面の笑みで彼女に顔を向けると、それはそれは嬉しそうな顔をして1階へ降りていった。
嗚呼、めんどくさ。
飯の時間になれば帰ってこればいい。
そう思って俺は携帯と音楽プレーヤーを手に外へと出た。
「ウザいな。」
坂を降りて海辺まで来ると、憎たらしいほどに綺麗な海が広がっていた。
都会の海とは比べ物にならない。
透き通っていて、地面が見えるほどだ。
まるで、俺とは生きている世界が違う。
「...辞めた。」
俺は海を離れ、いつか下着が見えそうなほどスカートが短い彼女と少し話した階段を避け、木陰で横になった。
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はこ - 最高です〜！！なかなか難しいと思いますが、更新楽しみにしています！ (2021年1月24日 11時) (
レス) id: 36104ab633 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 022【飯の時間になれば帰ってこればいい】→帰ってくればいい、 024【帰ってこればいい】→帰ってくればいい だと思います。 (2019年6月24日 15時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 001【もう、そいうの好きなんだから】→そういうの好きなんだから、 006【父は返ってこなくなった】→帰ってこなくなった、 008【no】→？、 016【女よりは男の身体を売ら方が】→売る方が、 021【彼女の来ていた制服のスカート】→着ていた制服、 (2019年6月24日 15時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - Himaさん» Hima様 コメントありがとうございます！そう言って頂けることが執筆の糧になっております。これからもご期待に添えるよう頑張らせて頂きます。 (2018年8月2日 3時) (レス) id: 3d109ff890 (このIDを非表示/違反報告)
Hima(プロフ) - 更新待ってました！！この作品本当に大好きです！お忙しいとは思いますが更新楽しみにしていますね！ (2018年8月1日 0時) (レス) id: baabc5c948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2018年4月11日 23時
