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「Aちゃん。もう上がっていいわよ〜。」
「はーい！」
夜の9時半頃、私は今日のシフトを終え、バイト先を後にした。
正直、働きたくて働いている訳ではない。
でも働かないと欲しいものは買えないし、お小遣いも無いから、仕方ないよね。
なんて、その辺の高校生みんなが思っているような事を考えながら、夜道を歩く。
意味があるのか分からないほどの等間隔で街頭は光っていた。
所々消えてしまうんではないかと思うくらい危うい光があった。
もう少し、楽に生きられないものか。
お金があるとか、都会に住んでいるとか、そういう事じゃなくて。
精神的余裕というか、まだ自分が子供なだけかもしれないけれど。
毎日、息苦しい。
「っ、はぁ。」
小さく短く吐いた溜息は、冬空とは違い、夏の冷たい空に形も無く消えていった。
「なーに溜息なんか吐いてんだ。」
「風磨。」
後ろから声がして、驚いて振り向くと、そこに居るのはコンビニの袋を持った風磨だった。
「居たんだ。」
「うん。ちょうど出たら裏口から出てくるの見えてさ。」
「その時に声かけてよ。」
「相変わらず無防備だな。このまま誰か男に 襲 わ れ な い か な 。そしたら俺が助けて俺の株でも上げようかな。なーんて考えてた。」
「ほんと最低。」
なんて言ったら風磨が笑うから、一発グーパンを食らわしてやった。
「いって！折れた！折れた！」
「うるさいなぁ。近所迷惑でしょ！」
「Aが悪いんだろうが！」
ギャーギャー言い合いしていると、前から歩いてきた酒屋のおっちゃんに "仲がいいなぁ" なんて茶化されて、また2人で言い合い。
「もう、ほんと子供。」
「そんな事ない。」
「あるよ。」
「はいはい、俺は子供です。」
「腹立つ〜！！」
いつも少し憂鬱な帰り道が、今日はにぎやかで楽しかった。
風磨のお陰だよ！ありがとう！なんて絶対言わないけどね。
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はこ - 最高です〜！！なかなか難しいと思いますが、更新楽しみにしています！ (2021年1月24日 11時) (
レス) id: 36104ab633 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 022【飯の時間になれば帰ってこればいい】→帰ってくればいい、 024【帰ってこればいい】→帰ってくればいい だと思います。 (2019年6月24日 15時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 001【もう、そいうの好きなんだから】→そういうの好きなんだから、 006【父は返ってこなくなった】→帰ってこなくなった、 008【no】→？、 016【女よりは男の身体を売ら方が】→売る方が、 021【彼女の来ていた制服のスカート】→着ていた制服、 (2019年6月24日 15時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - Himaさん» Hima様 コメントありがとうございます！そう言って頂けることが執筆の糧になっております。これからもご期待に添えるよう頑張らせて頂きます。 (2018年8月2日 3時) (レス) id: 3d109ff890 (このIDを非表示/違反報告)
Hima(プロフ) - 更新待ってました！！この作品本当に大好きです！お忙しいとは思いますが更新楽しみにしていますね！ (2018年8月1日 0時) (レス) id: baabc5c948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2018年4月11日 23時
